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2017年読んだ本

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1.女性たちの貧困 NHK
2.一発逆転記憶術 渡辺剛彰
3.職場で、仲間うちで他人に軽く扱われない本 内藤
4.超附箋法 片上徹也
5.ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学 入山章栄◎
6.セラピスト 最相葉月
7.唯幻論物語 岸田秀
8.異業種競争戦略 内田和成
9.偏差値10の差を逆転する 山崎元
10.地頭力を鍛える 細谷功
11.高原好日 加藤周一
12.ダブルマリッジ 橘玲
13.頭がよくなる本 トニーブザン◎◎
14.日本人の9割が知らない遺伝の真実 安藤寿康◎
15.棘 勝目梓
16.東京残影 川本三郎◎
17.私にとっての20世紀 加藤周一
18.正義から享楽 宮台真司
(1月 18冊)
19.見える化 遠藤功
20.小説家 勝目梓
21.14歳 澤地久枝
22.たいていのことは20時間で習得できる ジョシュ・カウフマン
23.歴史・科学・現代 加藤周一対談集◎
24.why型思考が仕事を変える 細谷功
25.女優で観るか、監督を追うか 小林信彦
26.ADHDでよかった 立入勝義◎
27.モンローが死んだ日 小池真理子◎
28.モテる構造 山田昌弘
29.群れはなぜ同じ方向を目指すのか? レン・フィッシャー◎
30.映画は呼んでいる 川本三郎
31.映画美術から学ぶ「世界」のつくり方 フィオヌラ・ハリガン
32.10のストーリータイプから学ぶ脚本術 ブレイク・スナイダー
33.アウトラインから書く小説再入門 KMワイランド◎
34.映画時評2012-2014  蓮實重彦
35.3年でプロになれる脚本術 尾崎将也◎
36.これが答えだ!少子化問題 赤川学◎◎
37.ぼくがクリエイターとして生きていく方法 ベン・タロン
38.ストーリー式記憶法 山口真由
39.朝鮮紀行 イザベラ・バード◎◎
40.タモリのTOKYO坂道美学入門 タモリ◎
41.観察力を磨く 名画読解  エイミーハーマン◎◎
42.東京番外地 森達也
43.問いの読書術 大澤真幸◎
44.東芝粉飾の原点 小笠原啓
45.仕事の速い人は150字で資料を作り3分でプレゼンする 坂口孝則◎
46.騎士団長殺し第1部 顕れるイデア編 村上春樹◎◎
47.騎士団長殺し第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹◎◎
(2月 28冊)
48.週末アジアでちょっと幸せ 下川裕治
49.なぜ、間違えたのか? ロルフ・ドベリ
50.申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 カレン・フェラン 
51.日本電産流「V字回復経営」の教科書  川勝宜昭◎◎
52.ゲームチェンジャーの競争戦略  内田和成
53.クリエイティブマインドの心理学 ジェフ・クラブトゥリー
54.1964年のジャイアント馬場 柳澤健◎◎
55.原因と結果の経済学 中室牧子
56.退職金貧乏 塚崎公義
57.熊本の桜納豆は下品でうまい 太田和彦
58.考現学入門 今和次郎 
(3月 11冊)
59.ユーミンの罪 酒井順子
60.オオカミ少女はいなかった 鈴木光太郎
61.週刊文春編集長の仕事術 新谷学◎
62.映画系女子がゆく 真魚八重子
63.運は数学にまかせなさい ジェフリー・ローゼンタール
64.珍日本超老伝 都築響一
65.シュリーマン旅行記清国・日本 ジュリーマン◎
66.ほったらかし投資術 山崎元
67.西部邁と佐高信の思想的映画論
68.老後破産 NHKスペシャル
69.東京高級住宅地探訪 三浦展
70.不動産投資は新築木造三階建で始めなさい 田脇宗城
71.東京江戸地名の由来を歩く 
72.残業ゼロで目標200%達成
73.算法勝負!「江戸の数学」に挑戦 山根誠司
(4月 15冊)
74.スコールの夜 芦崎
75.最高に楽しい大江戸MAP
76.ハリウッド白熱教室
77.危険な世界史 中野京子
78.すごい実行力 石田淳
79.生身の暴力論 久田将義◎
80.入りにくいけど素敵な店 木村悦子
81.東京の100横丁 矢吹申彦◎
82.失敗学実践講義 畑村洋太郎◎
83.星新一1001話をつくった人上 最相葉月◎◎
84.星新一1001話をつくった人下 最相葉月◎◎
85.起業は一冊の本から始めなさい 上野光夫
86.新ビジネス書のトリセツ 水野俊哉
87.佐藤可士和の打ち合わせ 佐藤可士和
88.なぜ日本は若者に冷酷なのか  山田昌弘
89.最後の恋に彷徨う男たち 亀山早苗
90.サイエンス異人伝 荒俣
91.全員参画の最強理念経営 河越誠剛◎
92.タモリのTOKYO坂道美学入門 タモリ◎◎
93.一生に一度だけの旅GRNDE
94.気まぐれ指数 星新一
95.旅ノート・散歩ノートのつくりかた 奥野 宣之 
96.好きになる数学入門5 関数 宇沢弘文
97.運は実力を超える 植島啓司◎◎
98.週末香港マカオでちょっとエキゾティック 下川裕治
99.映画絶景旅 アジア編◎
100.別海から来た女 佐野眞一◎
101.ツキの科学 マックス・ギュンター 
(5月 28冊)
102.あなたの一日を3時間増やす超整理術 高嶋美里
103.突っ込み術 村瀬健
104.ふだん使いのマインドマップ 矢嶋美由希
105.ヤバい経営学 フリーク・ヴァーミューレン
106.データの見えざる手 矢野和男◎◎
107.30の戦いで読む世界史 関
108.脳にまかせる勉強法 池田義博◎
109.昭和酒場を歩く 藤木TDC
110.ぼくらの60~70年代熱中記 黒沢哲哉
111.のうだま2 上大岡トメ&池谷裕二
112.女子の国はいつも内戦 辛酸なめこ
113.ゲーム式暗記術 西岡壱誠
114.大正天皇 原武史◎◎
115.いかにして問題をとくか 実践活用編 芹沢光雄
116.カリスマ添乗員が教える人を虜にする極意 平田信也◎
117.巨匠に学ぶ構図の基本 視覚デザイン研究所
118.テレ東的一点突破の発想術 濱谷光一◎
119.数学×思考=ざっくりと いかにして問題を解くか 竹内薫
120.わかる使える色彩学 勝馬ちなつ
121.見える学力、見えない学力 岸本裕史
122.「谷根千」地図で時間旅行 森まゆみ◎
123.「行動観察」の基本 松波晴人◎
124.出雲国歴史読本
125.消えた風景を訪ねる大人の東京散歩
126.東京煮込み横丁評判記 坂崎重盛
127.真説長州力1951-2015 田崎健太◎
128.成功する練習の法則 タグ・レモフ◎
129.修羅場の極意 佐藤優
130.超合格術 有賀悠◎◎
131.聖の青春  大崎善生◎
132.本当に偉いのか 小谷野敦
133.1976年のアントニオ猪木 柳澤健◎
134.データサイエンティストに学ぶ分析力 ディミトリ・マークス、ボールブラウン◎
135.運の良くなる生き方 西中務
136.クロニクル戦後日本の70年1955-59
137.時間資本主義の到来 松岡真宏◎◎
138.40歳からの記憶術 和田秀樹◎
139.超集中術 野口悠紀雄
140.皇后考 原武史◎
141.AI経営で会社は甦る 富山和彦
142.東京右半分 都築響一◎
143.ビジネスマンのための「行動観察」入門  松波晴人◎
144.科学的管理法 フレデリックWテーラー◎
(6月 43冊)
145.幸福の資本論 橘玲
146.日常に侵入する自己啓発 牧野智和
147.東京ひがし案内 森まゆみ
148.60年代のリアル 佐藤
149.古地図で歩く江戸東京歴史探訪ガイド
150.毎日が幸せになる魔法のほめ言葉 杉山 美奈子
151.編集者という病い 見城徹
152.経験値を伝える技術 ドロシー・レナード&ウォルター・スワップ◎
153.時間消費で勝つ 松岡真宏◎
154.宅配がなくなる日 松岡真宏◎
155.アジャルに効くアイデアを組織に広めるための48のパターン マリリン・マンズ
156.リーダーの基準 清水勝彦
157.晴れた日に傘を買う人はお金が貯まる 田中香津奈
158.人工知能はどのようにして名人を超えたのか 山本一成◎
159.今日はヒョウ柄を着る日 星野博美
160.人工知能は人間を超えるか 松尾豊
161.1985年のクラッシュギャルズ 柳澤健◎◎
162.クロニクル戦後日本の70年1960-64
163.データを武器にする 渡辺啓太◎
164.本を味方につける本  永江朗 
165.ロボットは東大に入れるか 新井紀子
166.レンズがとらえた幕末明治日本の風景
167.ビジュアルブック江戸東京
168.固有名詞子育て 加藤久美子
169.テレビの企画書 栗原美和子
170.学力の社会学
171.勉強法の科学 市川伸一
172.経済は予想外のつながりで動く ◎
173.国富論 アダムスミス◎
174.統計の9割はウソ 竹内薫
175.マーケターの罪と罰 ウィリアム・コーエン
176.真説アダムスミス ジェイムズ・バカン
177.クロニクル戦後日本の70年1965-69
178.戦後70年日本の記憶 橋本五郎編
(7月 34冊)
179.平均思考は捨てなさい トッド・ローズ◎◎
180.OPTION B シェリル・サンドバーグ
181.かくて行動経済学は生まれり マイケル・ルイス
182.成功はゴミ箱の中に レイ・クロック◎◎
183.明日のプランニング 佐藤尚之◎
184.世代論の教科書 阪本節郎&原田曜平
185.ユダヤの商法 藤田田◎◎
186.映画評論・入門 モルモット吉田◎◎
187.世界一やさしい読書習慣定着メソッド 印南敦史
188.ベストセラーコード ジョディ・アーチャー&マシュー・ジョッカーズ◎
189.アマゾノミクス アンドレアス・ワイガンド
190.私の読書法 大内兵衛、茅誠司他
191.超常識のマネー戦略 藤田田
192.老舗古町お忍び散歩 坂崎重盛
193.数学者たちの楽園 サイモン・シン
194.なぜローカル経済から日本は甦るのか 富山和彦◎
195.明日の広告 佐藤尚之
196.リクルートすごい構想力 杉田浩章
(8月 18冊)
197.戦後スタディーズ60、70年
198.戦後スタディーズ80,90年
199.23区大逆転 池田利道◎
200.稲盛和夫の実践アメーバ経営 稲盛和夫◎
201.孫社長に叩き込まれたすごい数値化仕事術 三木雄信◎
202.矢口新 相場の21の心得集
203.脳にまかせる勉強法 池田義博◎
204.バッドエンドの誘惑 真魚八重子
205.我が闘争 堀江貴文◎
206.1980年代 成田龍一、斎藤美奈子編
207.弘兼憲氏流「新老人」のすすめ
208.日本レスリングの物語 柳澤健◎
209.統計学が最強の学問である ビジネス編
210.深夜快読 森まゆみ
211.創造的脱力 若新 雄純
212.チームの力 西條 剛央
(9月 16冊)
213.HOW GOOGLE WORKS エリック・シュミット
214.群れはなぜ同じ方向を目指すのか? レン・フィッシャー◎
215.競争社会の歩き方 大竹文雄◎
216.クロニクル1950-1954
217.若尾文子 宿命の女からこそ
218.昭和の風景
219.清張映画にかけた男たち 西村 雄一郎
220.基礎から学ぶデイトレード 林康史
221.小澤征爾さんと音楽について話をする 村上春樹◎
222.生涯投資家 村上世彰◎◎
223.タケダアワーの時代 友井健人
224.異端の統計学 ヘイズ
225.神宮の奇跡 門田
226.にほんの建築家伊東豊雄
227.年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの経営数字の教科書 和仁達也
228.あゝ荒野 寺山修司◎
229.残酷すぎる成功法則 エリック・バーカー◎
(10月 17冊)
230.株はチャートでわかる パンローリング◎
231.脳にまかせる勉強法 池田義博◎
232.ハーバード・ビジネスレビュー マネジャーの教科書◎ 
233.分類脳で地アタマが良くなる 石黒謙吾
234.アイデア・ハンター アンディ・ボイントン、ビル・フィッシャー◎
235.たまらなく、アーベイン 田中康夫◎
236.孫社長のyesを10秒で連発した瞬間プレゼン 三木雄信
237.ラリーウィリアムズの短期売買法◎◎
238.しつもん仕事術 松田充弘
239.プロフェッショナルマネジャーの仕事はたった一つ 高木晴夫
240.ローリング・ストーンズを聴け 中山康樹◎
241.金持ち父さんの投資ガイド入門編 ロバート・キヨサキ
242.デールカーネギー上 スティーブン・ワッツ◎
243.デールカーネギー下 スティーブン・ワッツ
244.朝9時10分までにしっかり儲ける板読み投資術 坂本慎太郎
245.1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術 DUKE◎
246.いまむかし東京街歩き 川本三郎
247.超思考 北野武
248.追憶の東京下町銀座編 川本三郎
(11月 18冊)
249.最難関のリーダーシップ ロナルド・A・ハイフェッツ
250.植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない」
251.営業力100本ノック 北澤孝太郎
252.専業主婦は2億円損をする 橘玲
253.使える脳の鍛え方(make it stick) ピーター・ブラウン◎
254.デイトレで2億儲けた方法1億損した失敗 うり坊
255.株で儲ける 明地文男
256.間違いだらけの学習論 西林克彦◎◎
257.最貧困女子 鈴木大介◎
258.世界一の記憶術 斎藤直子◎
259.知の仕事術 池澤夏樹
260.片づけない技術 岩波邦明
261.計算力の鍛え方 小杉拓也
262.フラッシュ・ボーイズ マイケルルイス
263.哲学者、競馬場へ行く 檜垣立哉
264.競争の戦略 マイケル・ポーター◎◎
(12月 16冊)

映画「ノクターナル・アニマルズ」 エイミー・アダムス&ジェイク・ギレンホール

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映画「ノクターナル・アニマルズ」を映画館で観てきました。


ファッション・デザイナーのトム・フォードが監督だ。視覚的に楽しめそうな映画という先入観で映画館に入る。当然、エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホールいずれもこのブログで再三取り上げているおなじみの俳優であることも観に行く大きな理由である。

時代の軸を少しづつずらして、エイミーアダムスの生活を映し出す。同時に主人公に送られてきた元夫の著書の内容を追っていくストーリーを映像にする。その物語は緊迫感を持って流れていく。スティーブン・スピルバーグの「激突」やクウェンティン・タラティーノの「デス・プルーフ in グラインドハウス」がもつ怖さを連想させる小説の内容である。それをフォローするアベル・コジェニオウスキの音楽も緊迫感を助長する。ペドロ・アルモドバル監督作品で音楽を担当するアルベルト・イグレシアスのテイストだ。


同時にアートギャラリーの経営者を演じるエイミー・アダムスの周辺を美しく映す。美術衣装および色彩設計は実にお見事である。ロケする住宅もすげえ家だ。映画というのはストーリーだけではない。それだけだったら、小説で読めばいい。プロットを中心に視覚、聴覚でどう観客に訴えるかということが大事だと改めて教えてくれる作品である。


スーザン(エイミー・アダムス)はアートギャラリーのオーナー。夫ハットン(アーミー・ハマー)とともに経済的には恵まれながらも心は満たされない生活を送っていた。ある週末、20年前に離婚した元夫のエドワード(ジェイク・ギレンホール)から、彼が書いた小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」が送られてくる。


夜のハイウェイの運転中に、レイ(アーロン・テイラー=ジョンソン)らに襲われるトニー(ジェイク・ギレンホール二役)とその妻(アイラ・フィッシャー)と娘(エリー・バンバー)。家族を見失ったトニーはボビー・アンディーズ警部補(マイケル・シャノン)と共に行方を探す。


彼女に捧げられたその小説は暴力的で衝撃的な内容だった。彼はなぜ小説を送ってきたのか。


いきなり、強烈に太った女性が 裸で踊る姿がオープニングだ。何これ?と見始める。アートギャラリーの陳列みたいだが、これもよくわからない。

1.我々に起こさせる錯覚
エイミー・アダムスが元夫から送られた小説を読み始める。時代が遡って、ジェイク・ギレンホールが家族と運転する車が、チンピラの乗る車に挑発されるシーンが出てくる。ここで我々を1つの錯覚に導く。この車に乗っているのが、妻であるエイミー・アダムスとその娘ではないかと。自分の嫌な思い出をつづっているかのように。途中までそう信じて、妻と娘が行方不明というけど、違うのでは?今、生きているじゃないと。この錯覚があるから、この映画の緊張感がもっている。


最後のエンディングロールで、アイラ・フィッシャーというクレジットを見つける。あれ?彼女が主演の「お買い物中毒な私」ってブログアップしたことあったっけ。「グランドイリュージョン」の一作目でも水槽トリックを演じていたよね。暗めに車の中をとらえていたので、てっきりこの車中の人をエイミー・アダムスだと思ってしまった。でも似ているよね。この2人

2.二人のなれそめと妨害するもの
この小説を送った意味を観ているものに考えさせる設定にしているのであろうか。映像はテキサスから大学進学時に出てきた旧知の2人がニューヨークで再会して付き合いはじめるシーンを映す。2人はアイビーリーグの名門大学にいずれも通うという設定で、あえてジェイク・ギレンホールは正統派アイビールック風にボタンダウンシャツを着ている。もともと惹かれあっていたのだ。


このあと、名優ローラ・リニーがエイミー・アダムスのお母さん役で出てくる。セレブ役をやらせるとうまい。彼女が二人の結びつきに徹底的に反対するのである。これが二人の別れと結びつくと想像させるのであるが、露骨には映画ではそれを見せない。今は、エイミー・アダムスの家庭はうまくいっていない。というよりも夫が浮気をしている。映画では露骨に示す。どんな意味があるんだろう。

なぜ小説を送ったかは、どっちにもとれる内容である。ネタバレにならないように自分の見方を言うと、自分なりには復讐と感じる。だからこそあの終わり方をするのだと思う。最後に着飾ったエイミー・アダムスが向かうレストランの和風を織り交ぜたインテリアはすばらしく、ウィスキーロックを淡々と飲むエイミーアダムスの姿が目に焼き付く。

2017年読んだ本

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1.女性たちの貧困 NHK
2.一発逆転記憶術 渡辺剛彰
3.職場で、仲間うちで他人に軽く扱われない本 内藤
4.超附箋法 片上徹也
5.ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学 入山章栄◎
6.セラピスト 最相葉月
7.唯幻論物語 岸田秀
8.異業種競争戦略 内田和成
9.偏差値10の差を逆転する 山崎元
10.地頭力を鍛える 細谷功
11.高原好日 加藤周一
12.ダブルマリッジ 橘玲
13.頭がよくなる本 トニーブザン◎◎
14.日本人の9割が知らない遺伝の真実 安藤寿康◎
15.棘 勝目梓
16.東京残影 川本三郎◎
17.私にとっての20世紀 加藤周一
18.正義から享楽 宮台真司
(1月 18冊)
19.見える化 遠藤功
20.小説家 勝目梓
21.14歳 澤地久枝
22.たいていのことは20時間で習得できる ジョシュ・カウフマン
23.歴史・科学・現代 加藤周一対談集◎
24.why型思考が仕事を変える 細谷功
25.女優で観るか、監督を追うか 小林信彦
26.ADHDでよかった 立入勝義◎
27.モンローが死んだ日 小池真理子◎
28.モテる構造 山田昌弘
29.群れはなぜ同じ方向を目指すのか? レン・フィッシャー◎
30.映画は呼んでいる 川本三郎
31.映画美術から学ぶ「世界」のつくり方 フィオヌラ・ハリガン
32.10のストーリータイプから学ぶ脚本術 ブレイク・スナイダー
33.アウトラインから書く小説再入門 KMワイランド◎
34.映画時評2012-2014  蓮實重彦
35.3年でプロになれる脚本術 尾崎将也◎
36.これが答えだ!少子化問題 赤川学◎◎
37.ぼくがクリエイターとして生きていく方法 ベン・タロン
38.ストーリー式記憶法 山口真由
39.朝鮮紀行 イザベラ・バード◎◎
40.タモリのTOKYO坂道美学入門 タモリ◎
41.観察力を磨く 名画読解  エイミーハーマン◎◎
42.東京番外地 森達也
43.問いの読書術 大澤真幸◎
44.東芝粉飾の原点 小笠原啓
45.仕事の速い人は150字で資料を作り3分でプレゼンする 坂口孝則◎
46.騎士団長殺し第1部 顕れるイデア編 村上春樹◎◎
47.騎士団長殺し第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹◎◎
(2月 28冊)
48.週末アジアでちょっと幸せ 下川裕治
49.なぜ、間違えたのか? ロルフ・ドベリ
50.申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 カレン・フェラン 
51.日本電産流「V字回復経営」の教科書  川勝宜昭◎◎
52.ゲームチェンジャーの競争戦略  内田和成
53.クリエイティブマインドの心理学 ジェフ・クラブトゥリー
54.1964年のジャイアント馬場 柳澤健◎◎
55.原因と結果の経済学 中室牧子
56.退職金貧乏 塚崎公義
57.熊本の桜納豆は下品でうまい 太田和彦
58.考現学入門 今和次郎 
(3月 11冊)
59.ユーミンの罪 酒井順子
60.オオカミ少女はいなかった 鈴木光太郎
61.週刊文春編集長の仕事術 新谷学◎
62.映画系女子がゆく 真魚八重子
63.運は数学にまかせなさい ジェフリー・ローゼンタール
64.珍日本超老伝 都築響一
65.シュリーマン旅行記清国・日本 ジュリーマン◎
66.ほったらかし投資術 山崎元
67.西部邁と佐高信の思想的映画論
68.老後破産 NHKスペシャル
69.東京高級住宅地探訪 三浦展
70.不動産投資は新築木造三階建で始めなさい 田脇宗城
71.東京江戸地名の由来を歩く 
72.残業ゼロで目標200%達成
73.算法勝負!「江戸の数学」に挑戦 山根誠司
(4月 15冊)
74.スコールの夜 芦崎
75.最高に楽しい大江戸MAP
76.ハリウッド白熱教室
77.危険な世界史 中野京子
78.すごい実行力 石田淳
79.生身の暴力論 久田将義◎
80.入りにくいけど素敵な店 木村悦子
81.東京の100横丁 矢吹申彦◎
82.失敗学実践講義 畑村洋太郎◎
83.星新一1001話をつくった人上 最相葉月◎◎
84.星新一1001話をつくった人下 最相葉月◎◎
85.起業は一冊の本から始めなさい 上野光夫
86.新ビジネス書のトリセツ 水野俊哉
87.佐藤可士和の打ち合わせ 佐藤可士和
88.なぜ日本は若者に冷酷なのか  山田昌弘
89.最後の恋に彷徨う男たち 亀山早苗
90.サイエンス異人伝 荒俣
91.全員参画の最強理念経営 河越誠剛◎
92.タモリのTOKYO坂道美学入門 タモリ◎◎
93.一生に一度だけの旅GRNDE
94.気まぐれ指数 星新一
95.旅ノート・散歩ノートのつくりかた 奥野 宣之 
96.好きになる数学入門5 関数 宇沢弘文
97.運は実力を超える 植島啓司◎◎
98.週末香港マカオでちょっとエキゾティック 下川裕治
99.映画絶景旅 アジア編◎
100.別海から来た女 佐野眞一◎
101.ツキの科学 マックス・ギュンター 
(5月 28冊)
102.あなたの一日を3時間増やす超整理術 高嶋美里
103.突っ込み術 村瀬健
104.ふだん使いのマインドマップ 矢嶋美由希
105.ヤバい経営学 フリーク・ヴァーミューレン
106.データの見えざる手 矢野和男◎◎
107.30の戦いで読む世界史 関
108.脳にまかせる勉強法 池田義博◎
109.昭和酒場を歩く 藤木TDC
110.ぼくらの60~70年代熱中記 黒沢哲哉
111.のうだま2 上大岡トメ&池谷裕二
112.女子の国はいつも内戦 辛酸なめこ
113.ゲーム式暗記術 西岡壱誠
114.大正天皇 原武史◎◎
115.いかにして問題をとくか 実践活用編 芹沢光雄
116.カリスマ添乗員が教える人を虜にする極意 平田信也◎
117.巨匠に学ぶ構図の基本 視覚デザイン研究所
118.テレ東的一点突破の発想術 濱谷光一◎
119.数学×思考=ざっくりと いかにして問題を解くか 竹内薫
120.わかる使える色彩学 勝馬ちなつ
121.見える学力、見えない学力 岸本裕史
122.「谷根千」地図で時間旅行 森まゆみ◎
123.「行動観察」の基本 松波晴人◎
124.出雲国歴史読本
125.消えた風景を訪ねる大人の東京散歩
126.東京煮込み横丁評判記 坂崎重盛
127.真説長州力1951-2015 田崎健太◎
128.成功する練習の法則 タグ・レモフ◎
129.修羅場の極意 佐藤優
130.超合格術 有賀悠◎◎
131.聖の青春  大崎善生◎
132.本当に偉いのか 小谷野敦
133.1976年のアントニオ猪木 柳澤健◎
134.データサイエンティストに学ぶ分析力 ディミトリ・マークス、ボールブラウン◎
135.運の良くなる生き方 西中務
136.クロニクル戦後日本の70年1955-59
137.時間資本主義の到来 松岡真宏◎◎
138.40歳からの記憶術 和田秀樹◎
139.超集中術 野口悠紀雄
140.皇后考 原武史◎
141.AI経営で会社は甦る 富山和彦
142.東京右半分 都築響一◎
143.ビジネスマンのための「行動観察」入門  松波晴人◎
144.科学的管理法 フレデリックWテーラー◎
(6月 43冊)
145.幸福の資本論 橘玲
146.日常に侵入する自己啓発 牧野智和
147.東京ひがし案内 森まゆみ
148.60年代のリアル 佐藤
149.古地図で歩く江戸東京歴史探訪ガイド
150.毎日が幸せになる魔法のほめ言葉 杉山 美奈子
151.編集者という病い 見城徹
152.経験値を伝える技術 ドロシー・レナード&ウォルター・スワップ◎
153.時間消費で勝つ 松岡真宏◎
154.宅配がなくなる日 松岡真宏◎
155.アジャルに効くアイデアを組織に広めるための48のパターン マリリン・マンズ
156.リーダーの基準 清水勝彦
157.晴れた日に傘を買う人はお金が貯まる 田中香津奈
158.人工知能はどのようにして名人を超えたのか 山本一成◎
159.今日はヒョウ柄を着る日 星野博美
160.人工知能は人間を超えるか 松尾豊
161.1985年のクラッシュギャルズ 柳澤健◎◎
162.クロニクル戦後日本の70年1960-64
163.データを武器にする 渡辺啓太◎
164.本を味方につける本  永江朗 
165.ロボットは東大に入れるか 新井紀子
166.レンズがとらえた幕末明治日本の風景
167.ビジュアルブック江戸東京
168.固有名詞子育て 加藤久美子
169.テレビの企画書 栗原美和子
170.学力の社会学
171.勉強法の科学 市川伸一
172.経済は予想外のつながりで動く ◎
173.国富論 アダムスミス◎
174.統計の9割はウソ 竹内薫
175.マーケターの罪と罰 ウィリアム・コーエン
176.真説アダムスミス ジェイムズ・バカン
177.クロニクル戦後日本の70年1965-69
178.戦後70年日本の記憶 橋本五郎編
(7月 34冊)
179.平均思考は捨てなさい トッド・ローズ◎◎
180.OPTION B シェリル・サンドバーグ
181.かくて行動経済学は生まれり マイケル・ルイス
182.成功はゴミ箱の中に レイ・クロック◎◎
183.明日のプランニング 佐藤尚之◎
184.世代論の教科書 阪本節郎&原田曜平
185.ユダヤの商法 藤田田◎◎
186.映画評論・入門 モルモット吉田◎◎
187.世界一やさしい読書習慣定着メソッド 印南敦史
188.ベストセラーコード ジョディ・アーチャー&マシュー・ジョッカーズ◎
189.アマゾノミクス アンドレアス・ワイガンド
190.私の読書法 大内兵衛、茅誠司他
191.超常識のマネー戦略 藤田田
192.老舗古町お忍び散歩 坂崎重盛
193.数学者たちの楽園 サイモン・シン
194.なぜローカル経済から日本は甦るのか 富山和彦◎
195.明日の広告 佐藤尚之
196.リクルートすごい構想力 杉田浩章
(8月 18冊)
197.戦後スタディーズ60、70年
198.戦後スタディーズ80,90年
199.23区大逆転 池田利道◎
200.稲盛和夫の実践アメーバ経営 稲盛和夫◎
201.孫社長に叩き込まれたすごい数値化仕事術 三木雄信◎
202.矢口新 相場の21の心得集
203.脳にまかせる勉強法 池田義博◎
204.バッドエンドの誘惑 真魚八重子
205.我が闘争 堀江貴文◎
206.1980年代 成田龍一、斎藤美奈子編
207.弘兼憲氏流「新老人」のすすめ
208.日本レスリングの物語 柳澤健◎
209.統計学が最強の学問である ビジネス編
210.深夜快読 森まゆみ
211.創造的脱力 若新 雄純
212.チームの力 西條 剛央
(9月 16冊)
213.HOW GOOGLE WORKS エリック・シュミット
214.群れはなぜ同じ方向を目指すのか? レン・フィッシャー◎
215.競争社会の歩き方 大竹文雄◎
216.クロニクル1950-1954
217.若尾文子 宿命の女からこそ
218.昭和の風景
219.清張映画にかけた男たち 西村 雄一郎
220.基礎から学ぶデイトレード 林康史
221.小澤征爾さんと音楽について話をする 村上春樹◎
222.生涯投資家 村上世彰◎◎
223.タケダアワーの時代 友井健人
224.異端の統計学 ヘイズ
225.神宮の奇跡 門田
226.にほんの建築家伊東豊雄
227.年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの経営数字の教科書 和仁達也
228.あゝ荒野 寺山修司◎
229.残酷すぎる成功法則 エリック・バーカー◎
(10月 17冊)
230.株はチャートでわかる パンローリング◎
231.脳にまかせる勉強法 池田義博◎
232.ハーバード・ビジネスレビュー マネジャーの教科書◎ 
233.分類脳で地アタマが良くなる 石黒謙吾
234.アイデア・ハンター アンディ・ボイントン、ビル・フィッシャー◎
235.たまらなく、アーベイン 田中康夫◎
236.孫社長のyesを10秒で連発した瞬間プレゼン 三木雄信
237.ラリーウィリアムズの短期売買法◎◎
238.しつもん仕事術 松田充弘
239.プロフェッショナルマネジャーの仕事はたった一つ 高木晴夫
240.ローリング・ストーンズを聴け 中山康樹◎
241.金持ち父さんの投資ガイド入門編 ロバート・キヨサキ
242.デールカーネギー上 スティーブン・ワッツ◎
243.デールカーネギー下 スティーブン・ワッツ
244.朝9時10分までにしっかり儲ける板読み投資術 坂本慎太郎
245.1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術 DUKE◎
246.いまむかし東京街歩き 川本三郎
247.超思考 北野武
248.追憶の東京下町銀座編 川本三郎
(11月 18冊)
249.最難関のリーダーシップ ロナルド・A・ハイフェッツ
250.植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない」
251.営業力100本ノック 北澤孝太郎
252.専業主婦は2億円損をする 橘玲
253.使える脳の鍛え方(make it stick) ピーター・ブラウン◎
254.デイトレで2億儲けた方法1億損した失敗 うり坊
255.株で儲ける 明地文男
256.間違いだらけの学習論 西林克彦◎◎
257.最貧困女子 鈴木大介◎
258.世界一の記憶術 斎藤直子◎
259.知の仕事術 池澤夏樹
260.片づけない技術 岩波邦明
261.計算力の鍛え方 小杉拓也
262.フラッシュ・ボーイズ マイケルルイス
263.哲学者、競馬場へ行く 檜垣立哉
264.競争の戦略 マイケル・ポーター◎◎
(12月 16冊)

映画「スリー・ビルボード」 フランシス・マクドーマンド

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映画「スリー・ビルボード」を映画館で観てきました。

これはすばらしい!傑作である。
1月の第2週にインフルエンザB型にかかってしまい、この1月は悶々とした生活を送ってしまった。まだ咳が止まらない。なんと映画館で一本も観ていない月というのは何十年ぶりだろう。そろそろと思ったところで、ホームグラウンドの映画館で大好きなフランシス・マクドーマンドの新作が上映していることに気づく。久々に映画を観たという実感にあふれた作品に出合う喜びを感じる。


レイプに会い娘を殺された母親が、警察の捜査が進まないことに腹を立て、さびれた道路に看板を立てる。町中に波紋を起こす。そして、母親、警察の署長、担当警察官の3人を中心にストーリーが進んでいく。こうなるかな?と連想するとそうならないで別の展開へ進む。善人と悪人の境目があいまいで脚本家が次から次へと我々を肩透かしにかける。意外性は常に厚みをつくる。そして意外性でそれぞれの登場人物が際立つ効果が生まれ、映像に感情流入してしまう。実にすばらしい映画だ。

アメリカはミズーリ州の田舎町エビング。さびれた道路に立ち並ぶ、忘れ去られた3枚の広告看板に、ある日突然メッセージが現れる。──それは、7カ月前に娘を殺されたミルドレッド・ヘイズ(フランシス・マクドーマンド)が、一向に進展しない捜査に腹を立て、エビング広告社のレッド・ウェルビー(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)と1年間の契約を交わして出した広告だった。自宅で妻と二人の幼い娘と、夕食を囲んでいたウィロビー(ウディ・ハレルソン)は、看板を見つけたディクソン巡査(サム・ロックウェル)から報せを受ける。


一方、ミルドレッドは追い打ちをかけるように、TVのニュース番組の取材に犯罪を放置している責任は署長にあると答える。努力はしていると自負するウィロビーは一人でミルドレッドを訪ね、捜査状況を丁寧に説明するが、ミルドレッドはにべもなくはねつける。
町の人々の多くは、人情味あふれるウィロビーを敬愛していた。広告に憤慨した彼らはミルドレッドを翻意させようとするが、かえって彼女から手ひどい逆襲を受けるのだった。(作品情報より)

1.フランシス・マクドーマンド
コーエン兄弟作品の常連であり、「ファーゴ」でアカデミー賞主演女優賞を受賞している。ジョエルコーエンの妻である。個人的には「あの頃ペニーレインで」で演じた主人公の母親役の演技が脳裏に焼き付く。ロッカーに同行する主人公に身を案じる少しヒステリックな母親の感情描写が絶妙にうまかった。この映画ではあの時の母親のキャラクターがかぶってくる。

娘殺しの捜査が進まないことへの腹立ちで母親が起こす行動はこんなものかもしれない。でも、やり玉に挙がった警察の署長も悪人ではない。周りも同情して、聖職者を送ったり、歯医者に意地悪させたりする。でもこのお母さんたくましい。そんなことは意にもとらない。それは「ファーゴ」にも通じるたくましさだ。ここでの演技でアカデミー賞2度目の主演女優賞をもらったと聞いても誰も全く不思議に思わないだろう。

2.アメリカの田舎町
アメリカの田舎町が舞台なので、こんなことってあるの?!と思わせることが多々ある。
まずは暴力描写が多いということ。最近の日本ではちょっとした教員の体罰でも大げさに報道されるが、ここでは民間人同士の殴り合いが日常茶飯事に出てくる。傷害でで訴えるなんて言葉は、田舎のアメリカでは存在しないものなのか?

フランシス・マクドーマンド演じる母親が警察に深夜電話しても誰もでない。留守番もいない。そんなことあるかしら?しかも、マクドーマンドはもっと悪いことをするが、犯人が特定されない。今の日本では至る所に防犯カメラがあって、一部始終をとらえるけど、アメリカってどうなんだろう。途中まで、この題材1980年代くらいかと思っていたら、ネットで検索なんて言葉もあるので、そうじゃなさそう。そのほかにも同じようなことがいくつかある。だからと言ってこの映画が陳腐なものに感じられてしまうことはないのであるが。。。

この映画をすばらしいものとしているのは、フランシス・マクドーマンドのうまさだが、それ以上に敵役となる警官、警察署長、元夫そしてその若き恋人の描き方のうまさであろう。ウディ・ハレルソンのうまさが光るし、ストーリーが進むにつれて敵役たちのキャラクターに変化が生じる。あれ!こうなるの?と思ってしまう動きがある。その変化の過程に思わず心を動かされた。そして、真犯人は誰か?という期待感をわれわれに抱かせる。そこでも逆転を与え、意外な手打ちでわれわれに想像力のテストをする。

最後の余韻も素敵だな

映画「ザ・サークル」トム・ハンクス&エマ・ワトソン

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映画「ザ・サークル」を映画館で観てきました。


トムハンクスの新作は予告編で観て気になっていた。SNSで自分の生活そのものが24時間が世間にさらされるなんて話は、現代におけるIOT系の発展で真実味がある。今回のトムハンクスはSNS企業「サークル」のトップだが、いかにも新興宗教の親玉のようなふるまいをする。


映画の出来は別として「ブレードランナー2049」を観たときは、正直本当にこうなるかな?と思うことばかりなのに対して、「ザ・サークル」でのいくつかの逸話はあっという間に実際そうなるのでは?とリアル感があるところがいい。観終わって映画評を見ると、あまりよくないようである。自分的にはこんなこと本当に起こりそうで気になってしまうし、むしろ鑑賞を勧める。


世界No.1のシェアを誇る超巨大SNS企業“サークル”。憧れていたこの企業に採用された新人のメイ(エマ・ワトソン)は、ある事件をきっかけに、カリスマ経営者のベイリー(トム・ハンクス)の目に留まり、新サービス“シーチェンジ”のモデルケースに大抜擢される。それは、サークルが開発した超小型カメラを使って、生活のすべてを世界中にシェアするというものだった。自らの24時間をカメラに晒したメイは、瞬く間に1000万人超のフォロワーを得て、アイドル的な存在となるが……。(作品情報より)

もともとは身体の不自由な父親と母親と三人でうだつの上がらない生活をしていたエマ・ワトソンが、親友アニー・アレストン(カレン・ギラン)の誘いで大きなSNS企業の中途入社試験を受け合格する。高額賃金の会社でクリエイティブなメンバーと仕事をはじめる。


そこでは、独自のコミュティが形成されており、仲間から休日であっても一緒に過ごすことを勧められる。この連中が新興宗教にそめていく急進的な信者のような体裁をとる。
田舎でカヌーを漕ぐのが趣味だったエマ・ワトソンが深夜に海でカヌーを漕ぐ。荒海で海に飲み込まれあわや死んでしまうのをシーチェンジのカメラが察知したおかげで助かるし、父親が難病で具合が悪いというのをコミュニティのネットワークが助け舟をだし、急激によくなる。


それがきっかけで一気にシーチェンジにはまっていくし、死に損なったおかげで存在をトムハンクスに知れ、ある指令を受けるのだ。これからはネタバレになるので抑えるが、どれもこれも近未来に実現可能と思われるものである。重罪を起こして逃げている女性を10分で見つけてしまう光景はしびれるし、人権の問題は残っているが十分ありうる。

中途半端なストーリーのようだが、面白い要素は多々ある。

10年目の雑感1

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一か月ブログサボってしまった。
正月明け、若干体調不良気味のなかで各種行事があり、人ごみの中にいる機会が多かった。4日に同じ系統の会社グループの新年会が昼にあり、そのまま同じ会社の人と夕方まで居酒屋で痛飲。翌日は東京の責任者たちと会議後新年会。飲んでしまう。そのあと、体調は良くない。

9日の神社参拝及びそのあとの懇親会でうつされたんだろうか?11日に恒例の会社参拝で、寒い中コートを脱いでお祓いを受け、そのあと昼から互礼会。乾杯の音頭で少しだけ飲むが、受ける酒も断る。でも体調厳しいのでタクシーで帰宅して16時ごろ病院直行。インフルエンザの診断キッドをみてB型と判明。

その翌日から日曜はさんで3日休んで会社出社。その日は会社でぼーと一日過ごすが、翌日は本社会合の後、飲み会。顔が真っ赤と言われる。これはすぐ帰る。木曜日は関連会社含めた大勢とボーリング、なんでこんなに下手になったんだろうというスコア。そのあと懇親会。すぐ帰ればいいものを歌舞伎町の谷間に誘われクラブ活動。勢いにのってあと2軒。これもよくなかったかな?

もっとよくないのはその週末、大学のOB会に出席。地方から2人来て、同期6人が久々全員そろうという快挙でこれは楽しみにしていた。自分の時はいなかったほぼ20期下の女性後輩と会話かわしていたら、すぐさま応援歌を歌う時間になる。肩を組むのがなぜか気恥ずかしかったが、30代女性の色気に気分は高揚。2次会に突入、そのまま痛飲。ふと気が付くと熊本から来てる同期のホテルの部屋で寝ている始末。彼の部屋で目が覚めたのが2:30で家には4時前くらいについたのか?ダメじゃこれ。

22,23日は飲み会。特に22日は営業部署の責任者たちと会議。その日、東京は大雪。夜のオフィシャル懇親会を中止にしたにもかかわらず、新宿駅が入場制限になっていると聞き、どうせ今日はメシないだろと会社地下のそば屋でそば焼酎を会議メンバーを誘って飲む。雪が収まるのを見ながらも、どうせまともに帰れないと別の店を2軒はしご。日付の変わりそうな時間に数少ない流しのタクシーに乗り帰る。高速使えないから時間はものすごくかかる。翌23日は神楽坂、24日全然咳が収まらないので、もう一度医者へ。少し強めの咳止めをもらったけれど、完全には治らない。

そのあと26日から和歌山出張。ゆったりした新幹線のグリーン車に乗りながら、岐阜~滋賀付近の大雪に驚く。特急くろしおの先頭車両がずいぶんとよくなっていた。和歌山に行ってからもこれも24年ぶりに会った昔の仲間と痛飲してしまう。ブリがおいしかった。ここでも4軒はしごだ。

それから今日までいっさい飲んでいない。2回目の東京雪の日は同席予定者からキャンセルの連絡。それは珍しく素直に受け、家でふるさと納税で送ってきたフグを食べる。晩酌はもともとしない。それ以外の休みの日は外出もしない。本は少し読むけれど、頭脳の回転が悪く進まない。映画は当然見ない。最終日近くにdvdを借りて1月映画鑑賞ゼロを免れたが、映画館には行けない。昨日初めての映画館だ。でもその「スリー・ビルボード」がよかった。


こんなこともあったのかと思いだすために書いておく。

映画「マンハント」 ジョン・ウー&福山雅治

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映画「マンハント」を映画館で観てきました。


香港アクション映画の巨匠ジョン・ウー監督と福山雅治が組むという。しかも、高倉健と原田芳雄共演の日本映画「君よ憤怒の河を渉れ」をリメイクして、大阪ロケを中心に撮られたという。これは観に行くしかない。もともと「SCOOP」「三度目の殺人」をはじめとして福山雅治主演の作品は相性がいい。アクションはあくまで香港流だが、楽しめた。

酒井社長(國村隼)率いる天神製薬の顧問弁護士であるドゥ・チウ(チャン・ハンユー)がパーティの翌朝、ベッドで目を覚ますと、社長秘書・希子の死体が横たわっていた。現場には自身の指紋が付いたナイフが置かれるなど、突如として殺人事件の被疑者となった彼は、何者かにハメられたことに気づき、その場から逃走。そんなドゥ・チウを大阪府警の敏腕刑事・矢村(福山雅治)は、新人の部下・里香(桜庭ななみ)とともに独自の捜査で追っていく。

カギとなるのは、天神製薬研究員だった婚約者を3年前に失った謎の美女・真由美(チー・ウェイ)。次々と警察の包囲網を潜り抜けていく被疑者に近づくほどに、この事件に違和感を覚え始め、次第に見解を変えていく矢村だったが、ついに真由美の実家である牧場にいるドゥ・チウを捕らえることに成功。だが、手錠をかけた彼とともに、女殺し屋・レイン(ハ・ジウォン)たちからの襲撃に立ち向かった矢村は、彼の無実を確信する。

何者かによって捜査が妨害されるなか、身分や国籍を超えた“強く熱い絆”が芽生えた2人はともに手を組み、事件の真相に立ち向かうことを決意する。だが、そこには恐ろしくも、巨大な陰謀が待ち受けていた――。(作品情報より)

いきなり日本の漁港らしき風景の映像が映し出される。バックは演歌もどきの音楽だ。弁護士の主人公は場末の飲み屋に入っていくと飲み屋で働く2人の着物女性が待っている。どうやら中国人のようだ。やくざ関係者と思しき組員たちが店に入っていく。どうなるんだろう?すると、2人の女性が両手に拳銃をもち、座敷の来客をボコボコに撃っていく。そのアクションは香港流だ。


そのあと、キルビル出演以来の国際俳優になってしまった昨年は傑作「コクソン」を生んだ國村隼演じる社長を務める主人公ドゥの顧問先の薬品会社の創立記念パーティのシーンが映る。近代的なビルディングの中で、ディスコまがいのダンスを踊りながら盛り上がっている。

主人公はどうやらかなりモテるようで、いろんな女性からちょっかいを出されている。モデルまがいの美人秘書が今日は部屋に行くわと。そうして、狂乱の夜がふけたとき、ふと目を覚ますと何と横で美人秘書が死んでいるではないか?すぐさまドゥは警察を呼び出す。ただ、第一発見者ということで当然重要参考人になる。刑事に追いつめられる中、ドゥはその場から逃げ去るのだ。


こんな感じのスタートである。
あとは、大阪の街を舞台に香港流の派手なアクションが続く。次から次へと続く針のむしろのような銃撃の激しさも特徴的だ。しかも、いかにも香港人が好きそうな顔をした美女が次々へと登場する。例外は恰幅のいいジョン・ウーの娘くらいだ。でも日本語がこれだけ使われているのに、徹底して香港テイストに見えるのはどうしてなのか?

クレジットに倉田保昭の名前があった。ブルース・リーのカンフーブームのころは香港映画だけでなく、日本の映画、テレビにもずいぶん出ていたなあ。途中、派手なカンフーキックをつかっている男がいてそれかと思ったら、ドゥを匿う町の浮浪者の親玉の役だった。これは気が付かなかったなあ。どうりで中国語を流ちょうに話す訳だ。てっきり中国人だと思ってしまった。

1.君よ憤怒の河を渉れ
大映倒産後影を潜めた永田ラッパこと永田雅一大映元社長が復活してプロデューサーをつとめるということで、製作段階から話題になっていた記憶がある。馬が新宿の街に放たれたということで、一悶着も起きている。高倉健と原田芳雄の共演だが、細かいことは別として、中野良子の偽オッパイのシーンが脳裏に残る。

中国では文化大革命後初めての外国映画公開ということで、大変な話題になったようだ。この映画のファンだという巨匠チャン・イーモア監督は高倉健を映画『単騎、千里を走る。』の主演に迎える。それと同じようにジョン・ウー監督もこの映画の大ファンだという。何とすばらしい話ではないか。

この映画で追う福山雅治演じる刑事が被疑者のドゥと手錠でつながるシーンがある。高倉健の出世作「網走番外地」でも同じように逃走者同士が手錠でがつながったまま逃げるシーンがでてくる。ジョン・ウー監督も観ているんだろうなあ。シドニー・ポワティエとトニー・カーチスの映画「手錠のまゝの脱獄」にしても囚人同士だが、刑事と逃走犯の手錠つながりは観たことがない。

2.大阪ロケ
一流薬品会社といえば、大阪道修町に本社をもつ。この映画の設定なら大阪が舞台のほうが自然だ。大阪ロケと言えば、マイケルダグラス、高倉健主演でリドリー・スコット監督作品「ブラックレイン」がもっとも有名だ。猥雑な大阪の夜をこれだけ巧みにとらえた作品はそうはない。逆に、この映画ではミナミ界隈などの夜の光景はあまりみられない。カーチェイスというよりも水上バイクの攻防も昼の堂島での撮影で、むしろ水の都大阪として映し出している気がする。


大阪城付近の京橋あたりで、追いかけっこをしているのに、すぐさま梅田駅エリアにいる設定はご愛嬌か。その昔「007は二度死ぬ」は日本ロケの作品だが、国技館の裏口を出るといきなり銀座の街になってしまうシーンが出てくる。それと同じ感覚である。だんじり祭りを連想させるお祭りシーンが大阪城付近で繰り広げられたり、同じような不自然さはいくつもあったが、仕方ないだろう。

年々大阪へのインバウンド客は増加している気がする。そういった意味では中国人に対して格好の宣伝になるのでは?

2017年読んだ本

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1.女性たちの貧困 NHK
2.一発逆転記憶術 渡辺剛彰
3.職場で、仲間うちで他人に軽く扱われない本 内藤
4.超附箋法 片上徹也
5.ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学 入山章栄◎
6.セラピスト 最相葉月
7.唯幻論物語 岸田秀
8.異業種競争戦略 内田和成
9.偏差値10の差を逆転する 山崎元
10.地頭力を鍛える 細谷功
11.高原好日 加藤周一
12.ダブルマリッジ 橘玲
13.頭がよくなる本 トニーブザン◎◎
14.日本人の9割が知らない遺伝の真実 安藤寿康◎
15.棘 勝目梓
16.東京残影 川本三郎◎
17.私にとっての20世紀 加藤周一
18.正義から享楽 宮台真司
(1月 18冊)
19.見える化 遠藤功
20.小説家 勝目梓
21.14歳 澤地久枝
22.たいていのことは20時間で習得できる ジョシュ・カウフマン
23.歴史・科学・現代 加藤周一対談集◎
24.why型思考が仕事を変える 細谷功
25.女優で観るか、監督を追うか 小林信彦
26.ADHDでよかった 立入勝義◎
27.モンローが死んだ日 小池真理子◎
28.モテる構造 山田昌弘
29.群れはなぜ同じ方向を目指すのか? レン・フィッシャー◎
30.映画は呼んでいる 川本三郎
31.映画美術から学ぶ「世界」のつくり方 フィオヌラ・ハリガン
32.10のストーリータイプから学ぶ脚本術 ブレイク・スナイダー
33.アウトラインから書く小説再入門 KMワイランド◎
34.映画時評2012-2014  蓮實重彦
35.3年でプロになれる脚本術 尾崎将也◎
36.これが答えだ!少子化問題 赤川学◎◎
37.ぼくがクリエイターとして生きていく方法 ベン・タロン
38.ストーリー式記憶法 山口真由
39.朝鮮紀行 イザベラ・バード◎◎
40.タモリのTOKYO坂道美学入門 タモリ◎
41.観察力を磨く 名画読解  エイミーハーマン◎◎
42.東京番外地 森達也
43.問いの読書術 大澤真幸◎
44.東芝粉飾の原点 小笠原啓
45.仕事の速い人は150字で資料を作り3分でプレゼンする 坂口孝則◎
46.騎士団長殺し第1部 顕れるイデア編 村上春樹◎◎
47.騎士団長殺し第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹◎◎
(2月 28冊)
48.週末アジアでちょっと幸せ 下川裕治
49.なぜ、間違えたのか? ロルフ・ドベリ
50.申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 カレン・フェラン 
51.日本電産流「V字回復経営」の教科書  川勝宜昭◎◎
52.ゲームチェンジャーの競争戦略  内田和成
53.クリエイティブマインドの心理学 ジェフ・クラブトゥリー
54.1964年のジャイアント馬場 柳澤健◎◎
55.原因と結果の経済学 中室牧子
56.退職金貧乏 塚崎公義
57.熊本の桜納豆は下品でうまい 太田和彦
58.考現学入門 今和次郎 
(3月 11冊)
59.ユーミンの罪 酒井順子
60.オオカミ少女はいなかった 鈴木光太郎
61.週刊文春編集長の仕事術 新谷学◎
62.映画系女子がゆく 真魚八重子
63.運は数学にまかせなさい ジェフリー・ローゼンタール
64.珍日本超老伝 都築響一
65.シュリーマン旅行記清国・日本 ジュリーマン◎
66.ほったらかし投資術 山崎元
67.西部邁と佐高信の思想的映画論
68.老後破産 NHKスペシャル
69.東京高級住宅地探訪 三浦展
70.不動産投資は新築木造三階建で始めなさい 田脇宗城
71.東京江戸地名の由来を歩く 
72.残業ゼロで目標200%達成
73.算法勝負!「江戸の数学」に挑戦 山根誠司
(4月 15冊)
74.スコールの夜 芦崎
75.最高に楽しい大江戸MAP
76.ハリウッド白熱教室
77.危険な世界史 中野京子
78.すごい実行力 石田淳
79.生身の暴力論 久田将義◎
80.入りにくいけど素敵な店 木村悦子
81.東京の100横丁 矢吹申彦◎
82.失敗学実践講義 畑村洋太郎◎
83.星新一1001話をつくった人上 最相葉月◎◎
84.星新一1001話をつくった人下 最相葉月◎◎
85.起業は一冊の本から始めなさい 上野光夫
86.新ビジネス書のトリセツ 水野俊哉
87.佐藤可士和の打ち合わせ 佐藤可士和
88.なぜ日本は若者に冷酷なのか  山田昌弘
89.最後の恋に彷徨う男たち 亀山早苗
90.サイエンス異人伝 荒俣
91.全員参画の最強理念経営 河越誠剛◎
92.タモリのTOKYO坂道美学入門 タモリ◎◎
93.一生に一度だけの旅GRNDE
94.気まぐれ指数 星新一
95.旅ノート・散歩ノートのつくりかた 奥野 宣之 
96.好きになる数学入門5 関数 宇沢弘文
97.運は実力を超える 植島啓司◎◎
98.週末香港マカオでちょっとエキゾティック 下川裕治
99.映画絶景旅 アジア編◎
100.別海から来た女 佐野眞一◎
101.ツキの科学 マックス・ギュンター 
(5月 28冊)
102.あなたの一日を3時間増やす超整理術 高嶋美里
103.突っ込み術 村瀬健
104.ふだん使いのマインドマップ 矢嶋美由希
105.ヤバい経営学 フリーク・ヴァーミューレン
106.データの見えざる手 矢野和男◎◎
107.30の戦いで読む世界史 関
108.脳にまかせる勉強法 池田義博◎
109.昭和酒場を歩く 藤木TDC
110.ぼくらの60~70年代熱中記 黒沢哲哉
111.のうだま2 上大岡トメ&池谷裕二
112.女子の国はいつも内戦 辛酸なめこ
113.ゲーム式暗記術 西岡壱誠
114.大正天皇 原武史◎◎
115.いかにして問題をとくか 実践活用編 芹沢光雄
116.カリスマ添乗員が教える人を虜にする極意 平田信也◎
117.巨匠に学ぶ構図の基本 視覚デザイン研究所
118.テレ東的一点突破の発想術 濱谷光一◎
119.数学×思考=ざっくりと いかにして問題を解くか 竹内薫
120.わかる使える色彩学 勝馬ちなつ
121.見える学力、見えない学力 岸本裕史
122.「谷根千」地図で時間旅行 森まゆみ◎
123.「行動観察」の基本 松波晴人◎
124.出雲国歴史読本
125.消えた風景を訪ねる大人の東京散歩
126.東京煮込み横丁評判記 坂崎重盛
127.真説長州力1951-2015 田崎健太◎
128.成功する練習の法則 タグ・レモフ◎
129.修羅場の極意 佐藤優
130.超合格術 有賀悠◎◎
131.聖の青春  大崎善生◎
132.本当に偉いのか 小谷野敦
133.1976年のアントニオ猪木 柳澤健◎
134.データサイエンティストに学ぶ分析力 ディミトリ・マークス、ボールブラウン◎
135.運の良くなる生き方 西中務
136.クロニクル戦後日本の70年1955-59
137.時間資本主義の到来 松岡真宏◎◎
138.40歳からの記憶術 和田秀樹◎
139.超集中術 野口悠紀雄
140.皇后考 原武史◎
141.AI経営で会社は甦る 富山和彦
142.東京右半分 都築響一◎
143.ビジネスマンのための「行動観察」入門  松波晴人◎
144.科学的管理法 フレデリックWテーラー◎
(6月 43冊)
145.幸福の資本論 橘玲
146.日常に侵入する自己啓発 牧野智和
147.東京ひがし案内 森まゆみ
148.60年代のリアル 佐藤
149.古地図で歩く江戸東京歴史探訪ガイド
150.毎日が幸せになる魔法のほめ言葉 杉山 美奈子
151.編集者という病い 見城徹
152.経験値を伝える技術 ドロシー・レナード&ウォルター・スワップ◎
153.時間消費で勝つ 松岡真宏◎
154.宅配がなくなる日 松岡真宏
155.アジャルに効くアイデアを組織に広めるための48のパターン マリリン・マンズ
156.リーダーの基準 清水勝彦
157.晴れた日に傘を買う人はお金が貯まる 田中香津奈
158.人工知能はどのようにして名人を超えたのか 山本一成◎
159.今日はヒョウ柄を着る日 星野博美
160.人工知能は人間を超えるか 松尾豊
161.1985年のクラッシュギャルズ 柳澤健◎◎
162.クロニクル戦後日本の70年1960-64
163.データを武器にする 渡辺啓太◎
164.本を味方につける本  永江朗 
165.ロボットは東大に入れるか 新井紀子
166.レンズがとらえた幕末明治日本の風景
167.ビジュアルブック江戸東京
168.固有名詞子育て 加藤久美子
169.テレビの企画書 栗原美和子
170.学力の社会学
171.勉強法の科学 市川伸一
172.経済は予想外のつながりで動く ◎
173.国富論 山岡訳 アダムスミス◎◎
174.統計の9割はウソ 竹内薫
175.マーケターの罪と罰 ウィリアム・コーエン
176.真説アダムスミス ジェイムズ・バカン
177.クロニクル戦後日本の70年1965-69
178.戦後70年日本の記憶 橋本五郎編
(7月 34冊)
179.平均思考は捨てなさい トッド・ローズ◎◎
180.OPTION B シェリル・サンドバーグ
181.かくて行動経済学は生まれり マイケル・ルイス
182.成功はゴミ箱の中に レイ・クロック◎◎
183.明日のプランニング 佐藤尚之◎
184.世代論の教科書 阪本節郎&原田曜平
185.ユダヤの商法 藤田田◎◎
186.映画評論・入門 モルモット吉田◎◎
187.世界一やさしい読書習慣定着メソッド 印南敦史
188.ベストセラーコード ジョディ・アーチャー&マシュー・ジョッカーズ◎
189.アマゾノミクス アンドレアス・ワイガンド
190.私の読書法 大内兵衛、茅誠司他
191.超常識のマネー戦略 藤田田
192.老舗古町お忍び散歩 坂崎重盛
193.数学者たちの楽園 サイモン・シン
194.なぜローカル経済から日本は甦るのか 富山和彦◎
195.明日の広告 佐藤尚之
196.リクルートすごい構想力 杉田浩章
(8月 18冊)
197.戦後スタディーズ60、70年
198.戦後スタディーズ80,90年
199.23区大逆転 池田利道◎
200.稲盛和夫の実践アメーバ経営 稲盛和夫◎
201.孫社長に叩き込まれたすごい数値化仕事術 三木雄信◎
202.矢口新 相場の21の心得集
203.脳にまかせる勉強法 池田義博◎
204.バッドエンドの誘惑 真魚八重子
205.我が闘争 堀江貴文◎
206.1980年代 成田龍一、斎藤美奈子編
207.弘兼憲氏流「新老人」のすすめ
208.日本レスリングの物語 柳澤健◎
209.統計学が最強の学問である ビジネス編
210.深夜快読 森まゆみ
211.創造的脱力 若新 雄純
212.チームの力 西條 剛央
(9月 16冊)
213.HOW GOOGLE WORKS エリック・シュミット
214.群れはなぜ同じ方向を目指すのか? レン・フィッシャー◎
215.競争社会の歩き方 大竹文雄◎
216.クロニクル1950-1954
217.若尾文子 宿命の女からこそ
218.昭和の風景
219.清張映画にかけた男たち 西村 雄一郎
220.基礎から学ぶデイトレード 林康史
221.小澤征爾さんと音楽について話をする 村上春樹◎
222.生涯投資家 村上世彰◎◎
223.タケダアワーの時代 友井健人
224.異端の統計学 ヘイズ
225.神宮の奇跡 門田
226.にほんの建築家伊東豊雄
227.年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの経営数字の教科書 和仁達也
228.あゝ荒野 寺山修司◎
229.残酷すぎる成功法則 エリック・バーカー◎
(10月 17冊)
230.株はチャートでわかる パンローリング◎
231.脳にまかせる勉強法 池田義博◎
232.ハーバード・ビジネスレビュー マネジャーの教科書◎ 
233.分類脳で地アタマが良くなる 石黒謙吾
234.アイデア・ハンター アンディ・ボイントン、ビル・フィッシャー◎
235.たまらなく、アーベイン 田中康夫◎
236.孫社長のyesを10秒で連発した瞬間プレゼン 三木雄信
237.ラリーウィリアムズの短期売買法◎◎
238.しつもん仕事術 松田充弘
239.プロフェッショナルマネジャーの仕事はたった一つ 高木晴夫
240.ローリング・ストーンズを聴け 中山康樹◎
241.金持ち父さんの投資ガイド入門編 ロバート・キヨサキ
242.デールカーネギー上 スティーブン・ワッツ◎
243.デールカーネギー下 スティーブン・ワッツ
244.朝9時10分までにしっかり儲ける板読み投資術 坂本慎太郎
245.1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術 DUKE◎
246.いまむかし東京街歩き 川本三郎
247.超思考 北野武
248.追憶の東京下町銀座編 川本三郎
(11月 18冊)
249.最難関のリーダーシップ ロナルド・A・ハイフェッツ
250.植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない」
251.営業力100本ノック 北澤孝太郎
252.専業主婦は2億円損をする 橘玲
253.使える脳の鍛え方(make it stick) ピーター・ブラウン◎
254.デイトレで2億儲けた方法1億損した失敗 うり坊
255.株で儲ける 明地文男
256.間違いだらけの学習論 西林克彦◎◎
257.最貧困女子 鈴木大介◎
258.世界一の記憶術 斎藤直子◎
259.知の仕事術 池澤夏樹
260.片づけない技術 岩波邦明
261.計算力の鍛え方 小杉拓也
262.フラッシュ・ボーイズ マイケルルイス
263.哲学者、競馬場へ行く 檜垣立哉
264.競争の戦略 マイケル・ポーター◎◎
(12月 16冊)

映画「くも漫」

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映画「くも漫」は2017年公開の日本映画


中川学の漫画の映画化である。なんとなく面白そうという感覚で観た。低予算がにじみ出る構成だが確かに笑える。自閉症の子供を担当する代用教員が、遊びに入った風俗店でくも膜下出血になってしまう。幸い命に別状なく回復するが、どこで倒れたということもなかなか言い出せずにいることを面白おかしく語る。

29歳の中川学(脳みそ夫)は長年のニート生活を経て、父親(平田満)のコネでようやく教育現場の職を得る。初めて人生の歯車がかみ合い始めた高揚感と抑えきれない性欲から風俗店へと繰り出す中川。ところがNo.1風俗嬢ゆのあ(柳英里紗)から最高のサービスを受け、絶頂を迎えようとしたまさにその瞬間、中川はくも膜下出血を発症してしまう……。


やがて完治率わずか30%の病から生還した中川は、風俗店で倒れたことをひたすら周囲に隠そうとするのだが……。 (作品情報より)

小品だけどいい感じだ。
中学の教員だったけど、生徒たちに相手にされず、逆登校拒否で引きこもりになる。父親の紹介で自閉症の子相手の特殊学級で教えはじめ、最初はうまくいかなかったが、ようやくなついたことで自分へのご褒美で風俗に抜きに行く。最初はババアがでてきて、これじゃ無理だと店をかえていくと今度はかわいこちゃんだ。


いわゆる地方都市の転勤もしてきたけど、人口10万程度の街であれば、商店街の一角にこういう風俗街がある。救急車で運ばれた病院で手術をうけ、両親が見守る中、九死に一生で助かる。ヘルス嬢は洋服をたたんで渡してくれたが、靴は忘れたままだった。それを母親がおかしいと言い出す。何で靴がないの?商店街で倒れたなら、どこかにあるはずだと。ヘルスに行かれたらヤバいとひやひやする主人公だ。

親戚も見舞いに来てくれたが、何かおかしいと言い出す。それにもドッキリだ。こんな話が続くわけだが、とにかく笑える。

年末、大宮のソープで火事があり、お客とソープ嬢が焼け出されてしまう悲しい出来事があった。いわゆる大宮北銀座で中山道の街道沿いを少しづれたエリアにある。おそらくは江戸の昔から宿場で遊郭があったのであろう。もはや、建て替えもできないところだから、いったん火事となると閉塞的な空間から逃げ出すことができず、こういう悲劇になってしまう。ちょっと抜きにというのは元気な男性諸氏の生理的行為だが、こんな話があると怖くなってしまう。

ここではクモ膜下出血の大病で倒れてしまう。先ほどの話同様にこんなことになったら、ヤバいなあと思うが、それでも血気盛んな男性たちは懲りずに行くでしょう。


それにしてもこの風俗嬢実にかわいい、本当にやさしそう。。といっても普通の女性にはこの気持ちわからないだろうなあ。

ポーランド映画「残像」アンジェイ・ワイダ

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映画「残像」は2017年日本公開のポーランド映画である。


「灰とダイヤモンド」「鉄の男」といった不朽の名作をつくったポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督の遺作である。神保町の交差点横にある知性の殿堂「岩波ホール」手前の大きな看板に映るじいさん顔をみて、なんか暗いなあとDVDスルーにしてしまう。

二次大戦後というのポーランドはソ連が関与する共産党支配となり、共産党の宣伝にならない作品はブルジョア文化とされて統制されることになる。そこで被害をうけるのがこの主人公である。アメリカの赤狩り映画で共産主義者が弾圧されるのと全く逆の話である。なかなか考えさせられる作品だ。

それにしても救いようのない話だ。最初は大学教授としての権威を持って、官憲たちと渡り合っている姿が映し出される。ただ、一番タチの悪いのはスターリン時代から続く共産主義の粛清だ。気の毒としかいいようにない主人公の落ちぶれ方に、資本主義社会に生まれてきた自分の幸せをつくづく感じる。


第二次大戦後、ソヴィエト連邦の影響下におかれたポーランド。スターリンによる全体主義に脅かされながらも、カンディンスキーやシャガールなどとも交流を持ち、情熱的に創作と美術教育に打ち込む前衛画家ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキ(ボグスワフ・リンダ)。しかし、芸術を政治に利用しようとするポーランド政府が要求した社会的リアリズムに真っ向から反発したために、芸術家としての名声も、尊厳も踏みにじられていく。けれども彼は、いかなる境遇に追い込まれても、芸術に希望を失うことはなかったが。。。状況はどんどん悪くなっていく。

1.ソ連のポーランド占領と主人公の落ちぶれ
世界史の教科書では1939年9月にナチスドイツがポーランドに侵攻したことが第二次世界大戦の始まりと主に記述されている。しかし、その前月にヒトラーとスターリンは手を組み、独ソ不可侵条約を締結し世界をあっと言わせた。ポーランドでは戦争中ソ連はドイツ以上にポーランドでむごいことをしたと伝えられている。その流れで、戦後もポーランドで影響力をソ連がもつことになる。本当に悲劇としか言いようにない。


「残像」はポーランドの社会主義化が最も過激な形を取り、社会主義リアリズムが芸術表現に必須の様式となった、1949年から1952年までの重要な4年間を描いている。 アンジェイ・ワイダ監督は、人々の生活のあらゆる面を支配しようと目論む全体主義国家と、一人の威厳ある人間との闘いを描きたかったとしている。

2.ダルトン・トランボとの比較
1947年トルーマン大統領のソ連への封じ込め政策がとられ、マッカーシズムが台頭し赤狩りがはじまる。そのあたりは失脚した脚本家ダルトン・トランボの伝記をはじめとして、いくつかの映画で語られている。しかし、仕事が完全になくなることはなかった。クレジットに名前は出ていないが、オスカー作品「ローマの休日」、「黒い牡牛」の脚本を提供している。映画会社は抜け道を工夫し、ブラックリスト作家を起用できる環境を整えて、結果的に作家たちの自由を守った。

ノーベル経済学賞自由主義の泰斗ミルトン・フリードマン博士の「資本主義と自由」を引用する。
もし、ハリウッドをはじめとする映画産業が国営であったり、作家への発注がBBCのように公営企業にゆだねられていたとしたら、ハリウッドテンに挙げられた作家が仕事にありつくチャンスはほとんどなかったであろう。国が事業主だったら。。。どんな思想の持ち主も雇ってもらえないだろう。
結局彼らを救ったのは市場経済だった。政府から放りだされても、市場で職を見つけることができたのである。(村井訳p59~60)


ここでの主人公は完全に干された。職すらもなくなった。このドツボはやり切れない。知性の殿堂岩波ホールには、最近駅前でビラを配っているのが目立つ共産党系ババアぽい人がいつも多数来ている。学生運動の洗礼を受けたクズババアか?この映画を見て全体主義、共産主義に対してどうおもったんだろう?

矢沢永吉2017年武道館139回目1

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今年もエーちゃんの季節になった。いつもながら、路面に落ちた銀杏の葉を横目に武道館に向かう。みんなうきうきしている。19時スタートを18時半に変更したので、うっかり時間を間違うところだった。


恒例の飲酒検問をかいくぐり、18時15分に会場に入ると、エーちゃんコールは意外に少ない。空きも目立つ。時間の感覚に狂いがあったのであろうか?それでも18時半に近づくと、瞬く間に満員。あれ!と気が付くとバックバンドのメンバーがステージ上に立っている。音楽が鳴り始めると、18番のエーちゃんコールだ。さっそうと登場するわれらが矢沢永吉、火が舞い上げる。


赤いシャツを着たエーちゃんが歌うロックンロールでスタート、「魅惑のメイク」だ。このコンサートツアーでは1曲目をよく変えているようだ。 


歌い終わると、いつも通りご挨拶。武道館はついに139回目だ。1977年スタートというとちょうど40周年記念じゃないか。「奴はデビル」はファーストアルバムのB面だ。今回はファーストアルバムからの選曲が多い。初心に帰るということなのだろうか?


スネイクのサックスとともにセカンドアルバムから「最後の約束」、メドレーで「ウィスキーコーク」につながる。ここで珍しいのが、歌詞が画面にテロップででてくるということ。みんな歌えということなんだろう。初期のからのファンは歌いすぎて暗記してしまっているだろうけど。「LIFE IS VAIN」も懐かしい。この作曲には逸話がある。あとで語ろう。


トラベリングバス2017が今年のコンサートの名称、実は1977年のときもトラベリングバスの固有名詞が使われていた。その時はなんと127回もコンサートやったらしい。すごいね。今年は26回だという。最近、矢沢の筋肉は40歳代の筋肉だといわれたそうだ。スポーツジムで鍛えたのではなく、ライブで鍛えてできたボディだ。リアルと思いは違うといっていたけど、確かに矢沢のコンサートの迫力は違う。若いときよりも明らかに歌がうまい。


ファーストアルバムの最初の曲である「セクシーキャット」、オリジナルはバックのブラスが効いているが、ここではツインギターとガイ・アリソンのキーボードでバックを固める。新しいギターリスト・ダグラ・ポポートもうまいなあ。これはこれでいいじゃない。次の「恋の列車はリバプール発」にはブラスが加わるのにあえてこういう風に変えたアレンジが憎らしい。


そしてエルトンジョン、ジェリー・リー・ルイス風のガイ・アリソンのピアノでテンポよくスタートすると、ブラスがからまり「恋の列車はリバプール発」だ。走る!走る!矢沢がステージのへそまで走る。のっているね。


そしてファーストアルバムのバラード「キャロル」、アコースティックギターのフレーズがきれい。今まで何度もこの曲聞いたけど、今日がいちばんいい。自分もまだ10代だった。その時の思いが脳裏に浮かび、胸にしみる感じがした。


4年ぶりだというジェフ・ダグモアのドラムスのソロで間をつなぐ。やっぱりすごい迫力だなあ。このリズムセクションがあってこその矢沢のコンサートだ。「ゆきずり」「パナマに口紅」と続く。そしてアルバム「ドアを開けろ」から「黒く塗りつぶせ」だ。ちょくちょくかかっているけど、これはのるねえ。


天井からミラーボールが降りてきて、室内の天井が星屑のようになる。バラードだ。武道館コンサートの一つのヤマともいえる。ライブハウス「ブルーノート」でも演奏した「愛はナイフ」、情感のこもったアコースティックギターが響き、矢沢のバラードがしみじみと心に響く。すばらしい。


続く

矢沢永吉2017年武道館139回目2

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自分は作詞は苦手、曲は頭の中にスラスラ浮かんでくる。どこからそんなメロディーが浮かんでくるの?と言われることもあるけど。酔ったままできた曲もある。ドレミファソラシドって読み上げたりうちにできたのがLIFE IS VAINだ。なるほど、確かにそうだ。


たくさんいろんな人の詞を歌にしてきたけどとジョニー大倉をはじめ作詞家の名前を挙げ、今年、山川啓介が亡くなったのでとメドレーを歌う。「引き潮」、「時間をとまれ」、「親友」、「チャイナタウン」と続く。引き潮ではいつもよりも冴えわたる矢沢のバラード、去りゆく夏への郷愁を歌わせたら、誰も及ばない。そして、ステージの出べソのところに出て行き、時間を止まれを歌う。紅白歌合戦の時はとちったが、今年は何度も歌っているはずだから大丈夫。堀川まゆみをクローズアップした資生堂のコマーシャルソングだ。最初のヒットチャート1位でもある。チャイナタウンは自分のカラオケでのおはこ。元々は時間よ止まれのB面だったけど、これもずいぶん聞いたな。


新しめの曲をということで、夢がひとつ、翼を広げて、こんなにもと続く。こんなにもではスネイクのサックスが際立つ。いったん引き上げて、雨が降り続くバックの映像で妙なパントマイム、男性が電話をしているので、ひょっとしてテレフォンかと思ったが、結局雨に打たれて、そのあとのリスキーラブは自分の好きな曲だ。


そして、矢沢にスポットライトが浴びせられ、バラードだ。ガイアリソンのエレクトリックピアノにあわせて「エイシャンシー」を歌う。自分の記録では武道館で5年ぶり、ここでスネイクが今日一番の泣けるサックスを奏でる。バンド紹介で改めて気づくが、日本人がいない。しかし、この破壊的なバックバンドは近年の中でもいちばんよく聞こえる。あとは「SUMMER RAIN」、「風の中のおまえ」を歌う。典型的な矢沢ロックとも言える「風の中のおまえ」はリクエストが多かったらしい。12年ぶりだという。「A DAY」を歌うとき、感極まったと矢沢が言っていた。最高のバラードでいったん終了。



アンコールでは毎度お馴染みのタオル投げ、hahaではみんなエーチャンに合わせて歌う。そしてトラバスだ。二階席からトラバステープが飛ぶのを見ていると、すぐさまスタッフが拾いに行く。どうするかと思ったら1番前のファンにあげていた。ノリノリのまま終了だ。俺いつまでやるんだろうと途中で言っていた。今回の武道館が終了して計142回、キリのいい150回まではあるとして、その時はもう70歳だ。まだまだ頑張って欲しい。

2017年観た映画

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1.江分利満氏の優雅な生活◎
2.モヒカン故郷に帰る◎
3.マネーモンスター
4.打撃王☆
5.サイコ☆
6.山河ノスタルジア
7.ファイトクラブ・レディス
8.アウトバーン
9.網に囚われた男◎◎
10.フィッシュマンの涙
11.好きにならずにいられない
12.二重生活
13.ザ・コンサルタント◎◎
14.この世界の片隅に◎
15.団地
16.シング・ストリート
17.マグニフェント・セブン◎
18.クリーピー偽りの殺人◎
19.恋するインターン
20.ゴーストバスターズ
21.花様年華☆
22.山口組三代目
23.マリアンヌ
24.スリ
25.日本で一番悪い奴ら◎◎
26.グランドイリュージョンⅡ
27.葛城事件
28.沈黙◎◎
29.オフィス
30.LALA・LAND◎◎
31.バンコクナイツ
32.イレブンミニッツ
33.ティエリー・トグルドーの憂鬱
34.アンヌとアントワーヌ愛の前奏曲◎
35.コクソン◎◎
36.アシュラ
37.ムーンライト
38.お嬢さん
39.ジャッキー
40.永い言い訳◎
41.ある天文学者の手紙
42.お父さんと伊藤さん
43.ジョイ
44.追憶
45.男はつらいよ・フーテンの寅☆
46.マンチェスター・バイ・ザ・シー
47.ブルーに生まれついて
48.何者
49.ブリジットジョーンズの日記
50.ダルトン・トランボ◎
51.淵に立つ◎
52.さらば愛しき女よ
53.フラワーショウ
54.ミモザの島に消えた母
55.ラスト・タンゴ
56.エリザのために
57.ジャック・リーチャー
58.溺れるナイフ◎
59.ビニー
60.カーズ
61.グッバイ・サマー
62.人魚姫
63.僕と世界の方程式
64.幸せなひとりぼっち◎
65.マイベストフレンド
66.土竜の歌
67.ハクソーリッジ◎
68.フェリスはある朝突然に☆
69.ファウンダー◎
70.王様のためのホログラム
71.牝猫たち
72.スノーデン
73.アラビアの女王
74.海賊と呼ばれた男
75.ベイビー・ドライバー◎
76.幼な子われらに生まれ◎◎
77.ELLE◎
78.ワンダーウーマン
79.パターソン◎
80.ロスト・イン・パリ
81.三度目の殺人
82.スウィート17モンスター
83.海は燃えている
84.ダンケルク◎◎
85.素晴らしきかな人生
86.たかが世界の終わり
87.めぐりあう日
88.裏切りの街
89.未来を花束にして
90.ANTIPORNO◎
91.あさがくるまえに◎◎
92.トッド・ソロンズの子犬物語
93.14の夜
94.わたしはダニエル・ブレイク
95.沈黙の女
96.わたしたち◎
97.ドリーム◎◎
98.アウトレイジ最終章◎
99.はじまりへの旅
100.汚れたミルク・あるセールスマンの告発
101.あゝ荒野前編◎◎
102.雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
103.マギーズプラン
104.ナイス・ガイズ
105.女神の見えざる手◎◎
106.あゝ荒野後編
107.バリーシール
108.ボヤージュオブタイム◎
109.人生タクシー
110.素敵な遺産相続
111.ブレードランナー2049
112.彼女がその名を知らない鳥たち◎
113.ウーナ
114.チア・ダン
115.ノクターナル・アニマルズ
116.ザ・サークル
117.流れる☆
118.下町ダウンタウン
119.密偵◎
120.メッセージ
121.ラスト・フェイス◎
122.夜を生きる
123.LION
124.幸せはパリで
125.希望のかなた
126.最低◎◎
127.ビジランテ◎◎
128.夜空はいつでも最高密度の青色だ
129.くも漫◎
130.美しい星
131.残像◎
132.22年目の殺人
133.小さな恋のメロディ
134.愛のお荷物
135.シンプルシモン◎
136.氷点
137.ベット・バッカーズ

この一年を振り返る。◎◎ 自分にあっている。好み ◎ いい感じ☆好きな昔の映画再見 
毎年本数は減っている。
2013年 216本、2014年 258本、2015年 178本、2016年 141本

ともかく反省しきりの一年だ。ある一定の評価を受けたものは観るようにしているが、コメントがなかなか書けない。◎をつけたものも感想書けていない作品がある。毎年退化しているのであろうか?飲む回数も確かに増えている。ダメだ。
◎◎は外国映画10本、日本映画5本列挙した。
その中で好きな外国映画を順位づけすると
(それぞれ感想にとびます)
1.ラ・ラ・ランド
2.コクソン
3.ファウンダー
4.ドリーム
5.あさがくるまえに
6.網に囚われた男
7.女神の見えざる手
8.沈黙
9.ザ・コンサルタント
10.ダンケルク
「ダンケルク」は団体戦だけど、「ファウンダー」「ドリーム」「女神の見えざる手」「ザ・コンサルタント」はいずれも異端な個人。「コクソン」や「沈黙」もある意味そうだな。ふだん居心地悪い企業という団体戦の中にいる自分からすると、異端な個人のほうが好きだ。今日終了の日経新聞「私の履歴書」江夏豊もおもしろかった。

世間の評価とちょっとちがうのは「ムーンライト」、「希望のかなた」。

日本映画を順位付けすると
1.ビジランテ
2.幼な子われらに生まれ
3.あゝ荒野前編
4.最低
「日本で一番悪い奴ら」は前年だ。いっぱい観たといえるほど日本映画見ていないので。あえていれるならANTIPORNOかな。「ビジランテ」は北関東のある街でのいざこざ。スケール感が地方都市なのでありえそう。篠田麻里子演じる政治家の妻がピッタリ。きわどい表現もドキドキもので、脇役がうまかった。
「幼な子われらに生まれ」は浅野忠信が抜群に良かった。後編もよかったら「あゝ荒野」が今年のベストになるんだけどなあ。「最低」では異母姉妹の交情がよかった。涙が止まらなかった。

2017年読んだ本

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1.女性たちの貧困 NHK
2.一発逆転記憶術 渡辺剛彰
3.職場で、仲間うちで他人に軽く扱われない本 内藤
4.超附箋法 片上徹也
5.ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学 入山章栄◎
6.セラピスト 最相葉月
7.唯幻論物語 岸田秀
8.異業種競争戦略 内田和成
9.偏差値10の差を逆転する 山崎元
10.地頭力を鍛える 細谷功
11.高原好日 加藤周一
12.ダブルマリッジ 橘玲
13.頭がよくなる本 トニーブザン◎◎
14.日本人の9割が知らない遺伝の真実 安藤寿康◎
15.棘 勝目梓
16.東京残影 川本三郎◎
17.私にとっての20世紀 加藤周一
18.正義から享楽 宮台真司
(1月 18冊)
19.見える化 遠藤功
20.小説家 勝目梓
21.14歳 澤地久枝
22.たいていのことは20時間で習得できる ジョシュ・カウフマン
23.歴史・科学・現代 加藤周一対談集◎
24.why型思考が仕事を変える 細谷功
25.女優で観るか、監督を追うか 小林信彦
26.ADHDでよかった 立入勝義◎
27.モンローが死んだ日 小池真理子◎
28.モテる構造 山田昌弘
29.群れはなぜ同じ方向を目指すのか? レン・フィッシャー◎
30.映画は呼んでいる 川本三郎
31.映画美術から学ぶ「世界」のつくり方 フィオヌラ・ハリガン
32.10のストーリータイプから学ぶ脚本術 ブレイク・スナイダー
33.アウトラインから書く小説再入門 KMワイランド◎
34.映画時評2012-2014  蓮實重彦
35.3年でプロになれる脚本術 尾崎将也◎
36.これが答えだ!少子化問題 赤川学◎◎
37.ぼくがクリエイターとして生きていく方法 ベン・タロン
38.ストーリー式記憶法 山口真由
39.朝鮮紀行 イザベラ・バード◎◎
40.タモリのTOKYO坂道美学入門 タモリ◎
41.観察力を磨く 名画読解  エイミーハーマン◎◎
42.東京番外地 森達也
43.問いの読書術 大澤真幸◎
44.東芝粉飾の原点 小笠原啓
45.仕事の速い人は150字で資料を作り3分でプレゼンする 坂口孝則◎
46.騎士団長殺し第1部 顕れるイデア編 村上春樹◎◎
47.騎士団長殺し第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹◎◎
(2月 28冊)
48.週末アジアでちょっと幸せ 下川裕治
49.なぜ、間違えたのか? ロルフ・ドベリ
50.申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。 カレン・フェラン 
51.日本電産流「V字回復経営」の教科書  川勝宜昭◎◎
52.ゲームチェンジャーの競争戦略  内田和成
53.クリエイティブマインドの心理学 ジェフ・クラブトゥリー
54.1964年のジャイアント馬場 柳澤健◎◎
55.原因と結果の経済学 中室牧子
56.退職金貧乏 塚崎公義
57.熊本の桜納豆は下品でうまい 太田和彦
58.考現学入門 今和次郎 
(3月 11冊)
59.ユーミンの罪 酒井順子
60.オオカミ少女はいなかった 鈴木光太郎
61.週刊文春編集長の仕事術 新谷学◎
62.映画系女子がゆく 真魚八重子
63.運は数学にまかせなさい ジェフリー・ローゼンタール
64.珍日本超老伝 都築響一
65.シュリーマン旅行記清国・日本 ジュリーマン◎
66.ほったらかし投資術 山崎元
67.西部邁と佐高信の思想的映画論
68.老後破産 NHKスペシャル
69.東京高級住宅地探訪 三浦展
70.不動産投資は新築木造三階建で始めなさい 田脇宗城
71.東京江戸地名の由来を歩く 
72.残業ゼロで目標200%達成
73.算法勝負!「江戸の数学」に挑戦 山根誠司
(4月 15冊)
74.スコールの夜 芦崎
75.最高に楽しい大江戸MAP
76.ハリウッド白熱教室
77.危険な世界史 中野京子
78.すごい実行力 石田淳
79.生身の暴力論 久田将義◎
80.入りにくいけど素敵な店 木村悦子
81.東京の100横丁 矢吹申彦◎
82.失敗学実践講義 畑村洋太郎◎
83.星新一1001話をつくった人上 最相葉月◎◎
84.星新一1001話をつくった人下 最相葉月◎◎
85.起業は一冊の本から始めなさい 上野光夫
86.新ビジネス書のトリセツ 水野俊哉
87.佐藤可士和の打ち合わせ 佐藤可士和
88.なぜ日本は若者に冷酷なのか  山田昌弘
89.最後の恋に彷徨う男たち 亀山早苗
90.サイエンス異人伝 荒俣
91.全員参画の最強理念経営 河越誠剛◎
92.タモリのTOKYO坂道美学入門 タモリ◎◎
93.一生に一度だけの旅GRNDE
94.気まぐれ指数 星新一
95.旅ノート・散歩ノートのつくりかた 奥野 宣之 
96.好きになる数学入門5 関数 宇沢弘文
97.運は実力を超える 植島啓司◎◎
98.週末香港マカオでちょっとエキゾティック 下川裕治
99.映画絶景旅 アジア編◎
100.別海から来た女 佐野眞一◎
101.ツキの科学 マックス・ギュンター 
(5月 28冊)
102.あなたの一日を3時間増やす超整理術 高嶋美里
103.突っ込み術 村瀬健
104.ふだん使いのマインドマップ 矢嶋美由希
105.ヤバい経営学 フリーク・ヴァーミューレン
106.データの見えざる手 矢野和男◎◎
107.30の戦いで読む世界史 関
108.脳にまかせる勉強法 池田義博◎
109.昭和酒場を歩く 藤木TDC
110.ぼくらの60~70年代熱中記 黒沢哲哉
111.のうだま2 上大岡トメ&池谷裕二
112.女子の国はいつも内戦 辛酸なめこ
113.ゲーム式暗記術 西岡壱誠
114.大正天皇 原武史◎◎
115.いかにして問題をとくか 実践活用編 芹沢光雄
116.カリスマ添乗員が教える人を虜にする極意 平田信也◎
117.巨匠に学ぶ構図の基本 視覚デザイン研究所
118.テレ東的一点突破の発想術 濱谷光一◎
119.数学×思考=ざっくりと いかにして問題を解くか 竹内薫
120.わかる使える色彩学 勝馬ちなつ
121.見える学力、見えない学力 岸本裕史
122.「谷根千」地図で時間旅行 森まゆみ◎
123.「行動観察」の基本 松波晴人◎
124.出雲国歴史読本
125.消えた風景を訪ねる大人の東京散歩
126.東京煮込み横丁評判記 坂崎重盛
127.真説長州力1951-2015 田崎健太◎
128.成功する練習の法則 タグ・レモフ◎
129.修羅場の極意 佐藤優
130.超合格術 有賀悠◎◎
131.聖の青春  大崎善生◎
132.本当に偉いのか 小谷野敦
133.1976年のアントニオ猪木 柳澤健◎
134.データサイエンティストに学ぶ分析力 ディミトリ・マークス、ボールブラウン◎
135.運の良くなる生き方 西中務
136.クロニクル戦後日本の70年1955-59
137.時間資本主義の到来 松岡真宏◎◎
138.40歳からの記憶術 和田秀樹◎
139.超集中術 野口悠紀雄
140.皇后考 原武史◎
141.AI経営で会社は甦る 富山和彦
142.東京右半分 都築響一◎
143.ビジネスマンのための「行動観察」入門  松波晴人◎
144.科学的管理法 フレデリックWテーラー◎
(6月 43冊)
145.幸福の資本論 橘玲
146.日常に侵入する自己啓発 牧野智和
147.東京ひがし案内 森まゆみ
148.60年代のリアル 佐藤
149.古地図で歩く江戸東京歴史探訪ガイド
150.毎日が幸せになる魔法のほめ言葉 杉山 美奈子
151.編集者という病い 見城徹
152.経験値を伝える技術 ドロシー・レナード&ウォルター・スワップ◎
153.時間消費で勝つ 松岡真宏◎
154.宅配がなくなる日 松岡真宏
155.アジャルに効くアイデアを組織に広めるための48のパターン マリリン・マンズ
156.リーダーの基準 清水勝彦
157.晴れた日に傘を買う人はお金が貯まる 田中香津奈
158.人工知能はどのようにして名人を超えたのか 山本一成◎
159.今日はヒョウ柄を着る日 星野博美
160.人工知能は人間を超えるか 松尾豊
161.1985年のクラッシュギャルズ 柳澤健◎◎
162.クロニクル戦後日本の70年1960-64
163.データを武器にする 渡辺啓太◎
164.本を味方につける本  永江朗 
165.ロボットは東大に入れるか 新井紀子
166.レンズがとらえた幕末明治日本の風景
167.ビジュアルブック江戸東京
168.固有名詞子育て 加藤久美子
169.テレビの企画書 栗原美和子
170.学力の社会学
171.勉強法の科学 市川伸一
172.経済は予想外のつながりで動く ◎
173.国富論 山岡訳 アダムスミス◎◎
174.統計の9割はウソ 竹内薫
175.マーケターの罪と罰 ウィリアム・コーエン
176.真説アダムスミス ジェイムズ・バカン
177.クロニクル戦後日本の70年1965-69
178.戦後70年日本の記憶 橋本五郎編
(7月 34冊)
179.平均思考は捨てなさい トッド・ローズ◎◎
180.OPTION B シェリル・サンドバーグ
181.かくて行動経済学は生まれり マイケル・ルイス
182.成功はゴミ箱の中に レイ・クロック◎◎
183.明日のプランニング 佐藤尚之◎
184.世代論の教科書 阪本節郎&原田曜平
185.ユダヤの商法 藤田田◎◎
186.映画評論・入門 モルモット吉田◎◎
187.世界一やさしい読書習慣定着メソッド 印南敦史
188.ベストセラーコード ジョディ・アーチャー&マシュー・ジョッカーズ◎
189.アマゾノミクス アンドレアス・ワイガンド
190.私の読書法 大内兵衛、茅誠司他
191.超常識のマネー戦略 藤田田
192.老舗古町お忍び散歩 坂崎重盛
193.数学者たちの楽園 サイモン・シン
194.なぜローカル経済から日本は甦るのか 富山和彦◎
195.明日の広告 佐藤尚之
196.リクルートすごい構想力 杉田浩章
(8月 18冊)
197.戦後スタディーズ60、70年
198.戦後スタディーズ80,90年
199.23区大逆転 池田利道◎
200.稲盛和夫の実践アメーバ経営 稲盛和夫◎
201.孫社長に叩き込まれたすごい数値化仕事術 三木雄信◎
202.矢口新 相場の21の心得集
203.脳にまかせる勉強法 池田義博◎
204.バッドエンドの誘惑 真魚八重子
205.我が闘争 堀江貴文◎
206.1980年代 成田龍一、斎藤美奈子編
207.弘兼憲氏流「新老人」のすすめ
208.日本レスリングの物語 柳澤健◎
209.統計学が最強の学問である ビジネス編
210.深夜快読 森まゆみ
211.創造的脱力 若新 雄純
212.チームの力 西條 剛央
(9月 16冊)
213.HOW GOOGLE WORKS エリック・シュミット
214.群れはなぜ同じ方向を目指すのか? レン・フィッシャー◎
215.競争社会の歩き方 大竹文雄◎
216.クロニクル1950-1954
217.若尾文子 宿命の女からこそ
218.昭和の風景
219.清張映画にかけた男たち 西村 雄一郎
220.基礎から学ぶデイトレード 林康史
221.小澤征爾さんと音楽について話をする 村上春樹◎
222.生涯投資家 村上世彰◎◎
223.タケダアワーの時代 友井健人
224.異端の統計学 ヘイズ
225.神宮の奇跡 門田
226.にほんの建築家伊東豊雄
227.年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの経営数字の教科書 和仁達也
228.あゝ荒野 寺山修司◎
229.残酷すぎる成功法則 エリック・バーカー◎
(10月 17冊)
230.株はチャートでわかる パンローリング◎
231.脳にまかせる勉強法 池田義博◎
232.ハーバード・ビジネスレビュー マネジャーの教科書◎ 
233.分類脳で地アタマが良くなる 石黒謙吾
234.アイデア・ハンター アンディ・ボイントン、ビル・フィッシャー◎
235.たまらなく、アーベイン 田中康夫◎
236.孫社長のyesを10秒で連発した瞬間プレゼン 三木雄信
237.ラリーウィリアムズの短期売買法◎◎
238.しつもん仕事術 松田充弘
239.プロフェッショナルマネジャーの仕事はたった一つ 高木晴夫
240.ローリング・ストーンズを聴け 中山康樹◎
241.金持ち父さんの投資ガイド入門編 ロバート・キヨサキ
242.デールカーネギー上 スティーブン・ワッツ◎
243.デールカーネギー下 スティーブン・ワッツ
244.朝9時10分までにしっかり儲ける板読み投資術 坂本慎太郎
245.1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術 DUKE◎
246.いまむかし東京街歩き 川本三郎
247.超思考 北野武
248.追憶の東京下町銀座編 川本三郎
(11月 18冊)
249.最難関のリーダーシップ ロナルド・A・ハイフェッツ
250.植木等伝「わかっちゃいるけど、やめられない」
251.営業力100本ノック 北澤孝太郎
252.専業主婦は2億円損をする 橘玲
253.使える脳の鍛え方(make it stick) ピーター・ブラウン◎
254.デイトレで2億儲けた方法1億損した失敗 うり坊
255.株で儲ける 明地文男
256.間違いだらけの学習論 西林克彦◎◎
257.最貧困女子 鈴木大介◎
258.世界一の記憶術 斎藤直子◎
259.知の仕事術 池澤夏樹
260.片づけない技術 岩波邦明
261.計算力の鍛え方 小杉拓也
262.フラッシュ・ボーイズ マイケルルイス
263.哲学者、競馬場へ行く 檜垣立哉
264.競争の戦略 マイケル・ポーター◎◎
(12月 16冊)

映画「スリー・ビルボード」 フランシス・マクドーマンド

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映画「スリー・ビルボード」を映画館で観てきました。

これはすばらしい!傑作である。
1月の第2週にインフルエンザB型にかかってしまい、この1月は悶々とした生活を送ってしまった。まだ咳が止まらない。なんと映画館で一本も観ていない月というのは何十年ぶりだろう。そろそろと思ったところで、ホームグラウンドの映画館で大好きなフランシス・マクドーマンドの新作が上映していることに気づく。久々に映画を観たという実感にあふれた作品に出合う喜びを感じる。


レイプに会い娘を殺された母親が、警察の捜査が進まないことに腹を立て、さびれた道路に看板を立てる。町中に波紋を起こす。そして、母親、警察の署長、担当警察官の3人を中心にストーリーが進んでいく。こうなるかな?と連想するとそうならないで別の展開へ進む。善人と悪人の境目があいまいで脚本家が次から次へと我々を肩透かしにかける。意外性は常に厚みをつくる。そして意外性でそれぞれの登場人物が際立つ効果が生まれ、映像に感情流入してしまう。実にすばらしい映画だ。

アメリカはミズーリ州の田舎町エビング。さびれた道路に立ち並ぶ、忘れ去られた3枚の広告看板に、ある日突然メッセージが現れる。──それは、7カ月前に娘を殺されたミルドレッド・ヘイズ(フランシス・マクドーマンド)が、一向に進展しない捜査に腹を立て、エビング広告社のレッド・ウェルビー(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)と1年間の契約を交わして出した広告だった。自宅で妻と二人の幼い娘と、夕食を囲んでいたウィロビー(ウディ・ハレルソン)は、看板を見つけたディクソン巡査(サム・ロックウェル)から報せを受ける。


一方、ミルドレッドは追い打ちをかけるように、TVのニュース番組の取材に犯罪を放置している責任は署長にあると答える。努力はしていると自負するウィロビーは一人でミルドレッドを訪ね、捜査状況を丁寧に説明するが、ミルドレッドはにべもなくはねつける。
町の人々の多くは、人情味あふれるウィロビーを敬愛していた。広告に憤慨した彼らはミルドレッドを翻意させようとするが、かえって彼女から手ひどい逆襲を受けるのだった。(作品情報より)

1.フランシス・マクドーマンド
コーエン兄弟作品の常連であり、「ファーゴ」でアカデミー賞主演女優賞を受賞している。ジョエルコーエンの妻である。個人的には「あの頃ペニーレインで」で演じた主人公の母親役の演技が脳裏に焼き付く。ロッカーに同行する主人公に身を案じる少しヒステリックな母親の感情描写が絶妙にうまかった。この映画ではあの時の母親のキャラクターがかぶってくる。

娘殺しの捜査が進まないことへの腹立ちで母親が起こす行動はこんなものかもしれない。でも、やり玉に挙がった警察の署長も悪人ではない。周りも同情して、聖職者を送ったり、歯医者に意地悪させたりする。でもこのお母さんたくましい。そんなことは意にもとらない。それは「ファーゴ」にも通じるたくましさだ。ここでの演技でアカデミー賞2度目の主演女優賞をもらったと聞いても誰も全く不思議に思わないだろう。

2.アメリカの田舎町
アメリカの田舎町が舞台なので、こんなことってあるの?!と思わせることが多々ある。
まずは暴力描写が多いということ。最近の日本ではちょっとした教員の体罰でも大げさに報道されるが、ここでは民間人同士の殴り合いが日常茶飯事に出てくる。傷害でで訴えるなんて言葉は、田舎のアメリカでは存在しないものなのか?

フランシス・マクドーマンド演じる母親が警察に深夜電話しても誰もでない。留守番もいない。そんなことあるかしら?しかも、マクドーマンドはもっと悪いことをするが、犯人が特定されない。今の日本では至る所に防犯カメラがあって、一部始終をとらえるけど、アメリカってどうなんだろう。途中まで、この題材1980年代くらいかと思っていたら、ネットで検索なんて言葉もあるので、そうじゃなさそう。そのほかにも同じようなことがいくつかある。だからと言ってこの映画が陳腐なものに感じられてしまうことはないのであるが。。。

この映画をすばらしいものとしているのは、フランシス・マクドーマンドのうまさだが、それ以上に敵役となる警官、警察署長、元夫そしてその若き恋人の描き方のうまさであろう。ウディ・ハレルソンのうまさが光るし、ストーリーが進むにつれて敵役たちのキャラクターに変化が生じる。あれ!こうなるの?と思ってしまう動きがある。その変化の過程に思わず心を動かされた。そして、真犯人は誰か?という期待感をわれわれに抱かせる。そこでも逆転を与え、意外な手打ちでわれわれに想像力のテストをする。

最後の余韻も素敵だな


10年目の雑感1

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一か月ブログサボってしまった。
正月明け、若干体調不良気味のなかで各種行事があり、人ごみの中にいる機会が多かった。4日に同じ系統の会社グループの新年会が昼にあり、そのまま同じ会社の人と夕方まで居酒屋で痛飲。翌日は東京の責任者たちと会議後新年会。飲んでしまう。そのあと、体調は良くない。

9日の神社参拝及びそのあとの懇親会でうつされたんだろうか?11日に恒例の会社参拝で、寒い中コートを脱いでお祓いを受け、そのあと昼から互礼会。乾杯の音頭で少しだけ飲むが、受ける酒も断る。でも体調厳しいのでタクシーで帰宅して16時ごろ病院直行。インフルエンザの診断キッドをみてB型と判明。

その翌日から日曜はさんで3日休んで会社出社。その日は会社でぼーと一日過ごすが、翌日は本社会合の後、飲み会。顔が真っ赤と言われる。これはすぐ帰る。木曜日は関連会社含めた大勢とボーリング、なんでこんなに下手になったんだろうというスコア。そのあと懇親会。すぐ帰ればいいものを歌舞伎町の谷間に誘われクラブ活動。勢いにのってあと2軒。これもよくなかったかな?

もっとよくないのはその週末、大学のOB会に出席。地方から2人来て、同期6人が久々全員そろうという快挙でこれは楽しみにしていた。自分の時はいなかったほぼ20期下の女性後輩と会話かわしていたら、すぐさま応援歌を歌う時間になる。肩を組むのがなぜか気恥ずかしかったが、30代女性の色気に気分は高揚。2次会に突入、そのまま痛飲。ふと気が付くと熊本から来てる同期のホテルの部屋で寝ている始末。彼の部屋で目が覚めたのが2:30で家には4時前くらいについたのか?ダメじゃこれ。

22,23日は飲み会。特に22日は営業部署の責任者たちと会議。その日、東京は大雪。夜のオフィシャル懇親会を中止にしたにもかかわらず、新宿駅が入場制限になっていると聞き、どうせ今日はメシないだろと会社地下のそば屋でそば焼酎を会議メンバーを誘って飲む。雪が収まるのを見ながらも、どうせまともに帰れないと別の店を2軒はしご。日付の変わりそうな時間に数少ない流しのタクシーに乗り帰る。高速使えないから時間はものすごくかかる。翌23日は神楽坂、24日全然咳が収まらないので、もう一度医者へ。少し強めの咳止めをもらったけれど、完全には治らない。

そのあと26日から和歌山出張。ゆったりした新幹線のグリーン車に乗りながら、岐阜~滋賀付近の大雪に驚く。特急くろしおの先頭車両がずいぶんとよくなっていた。和歌山に行ってからもこれも24年ぶりに会った昔の仲間と痛飲してしまう。ブリがおいしかった。ここでも4軒はしごだ。

それから今日までいっさい飲んでいない。2回目の東京雪の日は同席予定者からキャンセルの連絡。それは珍しく素直に受け、家でふるさと納税で送ってきたフグを食べる。晩酌はもともとしない。それ以外の休みの日は外出もしない。本は少し読むけれど、頭脳の回転が悪く進まない。映画は当然見ない。最終日近くにdvdを借りて1月映画鑑賞ゼロを免れたが、映画館には行けない。昨日初めての映画館だ。でもその「スリー・ビルボード」がよかった。


こんなこともあったのかと思いだすために書いておく。

映画「マンハント」 ジョン・ウー&福山雅治

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映画「マンハント」を映画館で観てきました。


香港アクション映画の巨匠ジョン・ウー監督と福山雅治が組むという。しかも、高倉健と原田芳雄共演の日本映画「君よ憤怒の河を渉れ」をリメイクして、大阪ロケを中心に撮られたという。これは観に行くしかない。もともと「SCOOP」「三度目の殺人」をはじめとして福山雅治主演の作品は相性がいい。アクションはあくまで香港流だが、楽しめた。

酒井社長(國村隼)率いる天神製薬の顧問弁護士であるドゥ・チウ(チャン・ハンユー)がパーティの翌朝、ベッドで目を覚ますと、社長秘書・希子の死体が横たわっていた。現場には自身の指紋が付いたナイフが置かれるなど、突如として殺人事件の被疑者となった彼は、何者かにハメられたことに気づき、その場から逃走。そんなドゥ・チウを大阪府警の敏腕刑事・矢村(福山雅治)は、新人の部下・里香(桜庭ななみ)とともに独自の捜査で追っていく。

カギとなるのは、天神製薬研究員だった婚約者を3年前に失った謎の美女・真由美(チー・ウェイ)。次々と警察の包囲網を潜り抜けていく被疑者に近づくほどに、この事件に違和感を覚え始め、次第に見解を変えていく矢村だったが、ついに真由美の実家である牧場にいるドゥ・チウを捕らえることに成功。だが、手錠をかけた彼とともに、女殺し屋・レイン(ハ・ジウォン)たちからの襲撃に立ち向かった矢村は、彼の無実を確信する。

何者かによって捜査が妨害されるなか、身分や国籍を超えた“強く熱い絆”が芽生えた2人はともに手を組み、事件の真相に立ち向かうことを決意する。だが、そこには恐ろしくも、巨大な陰謀が待ち受けていた――。(作品情報より)

いきなり日本の漁港らしき風景の映像が映し出される。バックは演歌もどきの音楽だ。弁護士の主人公は場末の飲み屋に入っていくと飲み屋で働く2人の着物女性が待っている。どうやら中国人のようだ。やくざ関係者と思しき組員たちが店に入っていく。どうなるんだろう?すると、2人の女性が両手に拳銃をもち、座敷の来客をボコボコに撃っていく。そのアクションは香港流だ。


そのあと、キルビル出演以来の国際俳優になってしまった昨年は傑作「コクソン」を生んだ國村隼演じる社長を務める主人公ドゥの顧問先の薬品会社の創立記念パーティのシーンが映る。近代的なビルディングの中で、ディスコまがいのダンスを踊りながら盛り上がっている。

主人公はどうやらかなりモテるようで、いろんな女性からちょっかいを出されている。モデルまがいの美人秘書が今日は部屋に行くわと。そうして、狂乱の夜がふけたとき、ふと目を覚ますと何と横で美人秘書が死んでいるではないか?すぐさまドゥは警察を呼び出す。ただ、第一発見者ということで当然重要参考人になる。刑事に追いつめられる中、ドゥはその場から逃げ去るのだ。


こんな感じのスタートである。
あとは、大阪の街を舞台に香港流の派手なアクションが続く。次から次へと続く針のむしろのような銃撃の激しさも特徴的だ。しかも、いかにも香港人が好きそうな顔をした美女が次々へと登場する。例外は恰幅のいいジョン・ウーの娘くらいだ。でも日本語がこれだけ使われているのに、徹底して香港テイストに見えるのはどうしてなのか?

クレジットに倉田保昭の名前があった。ブルース・リーのカンフーブームのころは香港映画だけでなく、日本の映画、テレビにもずいぶん出ていたなあ。途中、派手なカンフーキックをつかっている男がいてそれかと思ったら、ドゥを匿う町の浮浪者の親玉の役だった。これは気が付かなかったなあ。どうりで中国語を流ちょうに話す訳だ。てっきり中国人だと思ってしまった。

1.君よ憤怒の河を渉れ
大映倒産後影を潜めた永田ラッパこと永田雅一大映元社長が復活してプロデューサーをつとめるということで、製作段階から話題になっていた記憶がある。馬が新宿の街に放たれたということで、一悶着も起きている。高倉健と原田芳雄の共演だが、細かいことは別として、中野良子の偽オッパイのシーンが脳裏に残る。

中国では文化大革命後初めての外国映画公開ということで、大変な話題になったようだ。この映画のファンだという巨匠チャン・イーモア監督は高倉健を映画『単騎、千里を走る。』の主演に迎える。それと同じようにジョン・ウー監督もこの映画の大ファンだという。何とすばらしい話ではないか。

この映画で追う福山雅治演じる刑事が被疑者のドゥと手錠でつながるシーンがある。高倉健の出世作「網走番外地」でも同じように逃走者同士が手錠でがつながったまま逃げるシーンがでてくる。ジョン・ウー監督も観ているんだろうなあ。シドニー・ポワティエとトニー・カーチスの映画「手錠のまゝの脱獄」にしても囚人同士だが、刑事と逃走犯の手錠つながりは観たことがない。

2.大阪ロケ
一流薬品会社といえば、大阪道修町に本社をもつ。この映画の設定なら大阪が舞台のほうが自然だ。大阪ロケと言えば、マイケルダグラス、高倉健主演でリドリー・スコット監督作品「ブラックレイン」がもっとも有名だ。猥雑な大阪の夜をこれだけ巧みにとらえた作品はそうはない。逆に、この映画ではミナミ界隈などの夜の光景はあまりみられない。カーチェイスというよりも水上バイクの攻防も昼の堂島での撮影で、むしろ水の都大阪として映し出している気がする。


大阪城付近の京橋あたりで、追いかけっこをしているのに、すぐさま梅田駅エリアにいる設定はご愛嬌か。その昔「007は二度死ぬ」は日本ロケの作品だが、国技館の裏口を出るといきなり銀座の街になってしまうシーンが出てくる。それと同じ感覚である。だんじり祭りを連想させるお祭りシーンが大阪城付近で繰り広げられたり、同じような不自然さはいくつもあったが、仕方ないだろう。

年々大阪へのインバウンド客は増加している気がする。そういった意味では中国人に対して格好の宣伝になるのでは?

映画「くも漫」

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映画「くも漫」は2017年公開の日本映画


中川学の漫画の映画化である。なんとなく面白そうという感覚で観た。低予算がにじみ出る構成だが確かに笑える。自閉症の子供を担当する代用教員が、遊びに入った風俗店でくも膜下出血になってしまう。幸い命に別状なく回復するが、どこで倒れたということもなかなか言い出せずにいることを面白おかしく語る。

29歳の中川学(脳みそ夫)は長年のニート生活を経て、父親(平田満)のコネでようやく教育現場の職を得る。初めて人生の歯車がかみ合い始めた高揚感と抑えきれない性欲から風俗店へと繰り出す中川。ところがNo.1風俗嬢ゆのあ(柳英里紗)から最高のサービスを受け、絶頂を迎えようとしたまさにその瞬間、中川はくも膜下出血を発症してしまう……。


やがて完治率わずか30%の病から生還した中川は、風俗店で倒れたことをひたすら周囲に隠そうとするのだが……。 (作品情報より)

小品だけどいい感じだ。
中学の教員だったけど、生徒たちに相手にされず、逆登校拒否で引きこもりになる。父親の紹介で自閉症の子相手の特殊学級で教えはじめ、最初はうまくいかなかったが、ようやくなついたことで自分へのご褒美で風俗に抜きに行く。最初はババアがでてきて、これじゃ無理だと店をかえていくと今度はかわいこちゃんだ。


いわゆる地方都市の転勤もしてきたけど、人口10万程度の街であれば、商店街の一角にこういう風俗街がある。救急車で運ばれた病院で手術をうけ、両親が見守る中、九死に一生で助かる。ヘルス嬢は洋服をたたんで渡してくれたが、靴は忘れたままだった。それを母親がおかしいと言い出す。何で靴がないの?商店街で倒れたなら、どこかにあるはずだと。ヘルスに行かれたらヤバいとひやひやする主人公だ。

親戚も見舞いに来てくれたが、何かおかしいと言い出す。それにもドッキリだ。こんな話が続くわけだが、とにかく笑える。

年末、大宮のソープで火事があり、お客とソープ嬢が焼け出されてしまう悲しい出来事があった。いわゆる大宮北銀座で中山道の街道沿いを少しづれたエリアにある。おそらくは江戸の昔から宿場で遊郭があったのであろう。もはや、建て替えもできないところだから、いったん火事となると閉塞的な空間から逃げ出すことができず、こういう悲劇になってしまう。ちょっと抜きにというのは元気な男性諸氏の生理的行為だが、こんな話があると怖くなってしまう。

ここではクモ膜下出血の大病で倒れてしまう。先ほどの話同様にこんなことになったら、ヤバいなあと思うが、それでも血気盛んな男性たちは懲りずに行くでしょう。


それにしてもこの風俗嬢実にかわいい、本当にやさしそう。。といっても普通の女性にはこの気持ちわからないだろうなあ。

ポーランド映画「残像」アンジェイ・ワイダ

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映画「残像」は2017年日本公開のポーランド映画である。


「灰とダイヤモンド」「鉄の男」といった不朽の名作をつくったポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督の遺作である。神保町の交差点横にある知性の殿堂「岩波ホール」手前の大きな看板に映るじいさん顔をみて、なんか暗いなあとDVDスルーにしてしまう。

二次大戦後というのポーランドはソ連が関与する共産党支配となり、共産党の宣伝にならない作品はブルジョア文化とされて統制されることになる。そこで被害をうけるのがこの主人公である。アメリカの赤狩り映画で共産主義者が弾圧されるのと全く逆の話である。なかなか考えさせられる作品だ。

それにしても救いようのない話だ。最初は大学教授としての権威を持って、官憲たちと渡り合っている姿が映し出される。ただ、一番タチの悪いのはスターリン時代から続く共産主義の粛清だ。気の毒としかいいようにない主人公の落ちぶれ方に、資本主義社会に生まれてきた自分の幸せをつくづく感じる。


第二次大戦後、ソヴィエト連邦の影響下におかれたポーランド。スターリンによる全体主義に脅かされながらも、カンディンスキーやシャガールなどとも交流を持ち、情熱的に創作と美術教育に打ち込む前衛画家ヴワディスワフ・ストゥシェミンスキ(ボグスワフ・リンダ)。しかし、芸術を政治に利用しようとするポーランド政府が要求した社会的リアリズムに真っ向から反発したために、芸術家としての名声も、尊厳も踏みにじられていく。けれども彼は、いかなる境遇に追い込まれても、芸術に希望を失うことはなかったが。。。状況はどんどん悪くなっていく。

1.ソ連のポーランド占領と主人公の落ちぶれ
世界史の教科書では1939年9月にナチスドイツがポーランドに侵攻したことが第二次世界大戦の始まりと主に記述されている。しかし、その前月にヒトラーとスターリンは手を組み、独ソ不可侵条約を締結し世界をあっと言わせた。ポーランドでは戦争中ソ連はドイツ以上にポーランドでむごいことをしたと伝えられている。その流れで、戦後もポーランドで影響力をソ連がもつことになる。本当に悲劇としか言いようにない。


「残像」はポーランドの社会主義化が最も過激な形を取り、社会主義リアリズムが芸術表現に必須の様式となった、1949年から1952年までの重要な4年間を描いている。 アンジェイ・ワイダ監督は、人々の生活のあらゆる面を支配しようと目論む全体主義国家と、一人の威厳ある人間との闘いを描きたかったとしている。

2.ダルトン・トランボとの比較
1947年トルーマン大統領のソ連への封じ込め政策がとられ、マッカーシズムが台頭し赤狩りがはじまる。そのあたりは失脚した脚本家ダルトン・トランボの伝記をはじめとして、いくつかの映画で語られている。しかし、仕事が完全になくなることはなかった。クレジットに名前は出ていないが、オスカー作品「ローマの休日」、「黒い牡牛」の脚本を提供している。映画会社は抜け道を工夫し、ブラックリスト作家を起用できる環境を整えて、結果的に作家たちの自由を守った。

ノーベル経済学賞自由主義の泰斗ミルトン・フリードマン博士の「資本主義と自由」を引用する。
もし、ハリウッドをはじめとする映画産業が国営であったり、作家への発注がBBCのように公営企業にゆだねられていたとしたら、ハリウッドテンに挙げられた作家が仕事にありつくチャンスはほとんどなかったであろう。国が事業主だったら。。。どんな思想の持ち主も雇ってもらえないだろう。
結局彼らを救ったのは市場経済だった。政府から放りだされても、市場で職を見つけることができたのである。(村井訳p59~60)


ここでの主人公は完全に干された。職すらもなくなった。このドツボはやり切れない。知性の殿堂岩波ホールには、最近駅前でビラを配っているのが目立つ共産党系ババアぽい人がいつも多数来ている。学生運動の洗礼を受けたクズババアか?この映画を見て全体主義、共産主義に対してどうおもったんだろう?

映画「グレイテスト・ショーマン」 ヒュー・ジャックマン

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映画「グレイテスト・ショーマン」を映画館で観てきました。

予告編で観る躍動感あふれるサーカスの場面が気になる。スタートから観ている我々を引きつけるショーの場面がうつる。連続性にあふれる映像が活気をもつ基調の音楽だけでなく、それぞれの恋愛に合わせたデュエット曲が素敵だ。ヒュージャックマンだけでなくミシェル・ウィリアムズやザック・エフロンにも歌う場面がでてくる。

「地上最大のショウ」という1952年のアカデミー賞作品がある。これもサーカスが舞台で「地上最大のショウ」という名称はこの映画の主人公バーナムが口にするセリフだ。今回は現代の映像技術で躍動感あふれる映像を見せる。しかし、ストーリーは極めて単調で先が見える。これは仕方ないんじゃないかしら?結末の決まっている日本の時代劇のような決まり切った文法に忠実だ。それでも、心地よい時間を過ごせた。

19世紀半ばのアメリカ、P.T.バーナム(ヒュー・ジャックマン)は幼なじみの妻チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)を幸せにしようと挑戦と失敗を繰り返してきたが、オンリーワンの個性を持つ人々を集めたショーをヒットさせ、成功をつかむ。しかし、バーナムの型破りなショーには根強い反対派も多く、裕福になっても社会に認めてもらえない状況に頭を悩ませていた。

そんななか、若き相棒フィリップ(ザック・エフロン)の協力により、イギリスのヴィクトリア女王に謁見するチャンスを得る。バーナムはレティ(キアラ・セトル)たちパフォーマーを連れてビクトリア女王に謁見し、そこで美貌のオペラ歌手ジェニー・リンド(レベッカ・ファーガソン)と出会う。彼女のアメリカ公演を成功させれば、一流のプロモーターとして世間から一目置かれる存在になると考えたバーナムは、ジェニーのアメリカ・ツアーに全精力を注ぎ込むため、団長の座をフィリップに譲る。


フィリップは一座の花形アン(ゼンデイヤ)との障害の多い恋に悩みながらも、ショーを成功させようと奮闘する。しかし、彼らの行く手には、これまで築き上げてきたものをすべて失うかもしれない波乱が待ち受けていた……。(作品情報より)

格差社会が以前よりも現代日本でも話題にされる。19世紀となれば、その格差はべらぼうなものとなる。主人公バーナムは仕立て屋の息子、小さいころに知り合った妻チャリティとは階級差があった。チャリティの父母は公然とバーナムを差別する。それでも恋を貫き、2人は結ばれ2人のかわいい娘ができる。

ミシェル・ウィリアムズは「マンチェスター・バイ・ザ・シー」での好演が記憶に新しい。別れた妻が本当の私の気持ちは違ったの!でも仕方なかったの!と主人公に言い寄るシーンはなかなかの見ごたえあった。今回はスウェーデンの著名歌手のプロデュースをしているうちに、主人公バーナムは相手に言い寄られ、それが世間のゴシップになってしまう。すかさず実家に逃げ帰る設定だ。いずれも、単純にはいかない夫婦生活という話で共通、今回は歌うので新鮮。


商船会社に勤めていたバーナムは突然解雇。なんと船が沈没してしまい会社が倒産。バーナムは沈没した船の権利書をこっそりピックアップしてお金を借り、蝋人形や珍しい剥製などを展示する「バーナム博物館」をはじめるが、客は来ない。娘から生きている動物をみたいという話を聞き、動物や小人や大男、ヒゲの生えた女、曲芸が得意な兄妹などを集めてショーをはじめるとこれが大当たりだ。


あっという間にバーナムは上昇気流となる。英国ではビクトリア女王と面会、欧州を代表する歌姫とも会い、彼女とのコラボにも成功する。それだけでは物語にはならない。そこから一気に急降下の転落だ。



そんな単純なストーリーでもしっかりと聞かせる歌が続く。個人的にはザック・エフロンと躍動感あふれる動きを見せるゼンデイヤとの恋歌デュエットのシーンが気に入った。この2人にはもともと階級差があり、男の父母に何でこんな女と付き合っているの?というシーンが出てくる。日本も駅前で共産党のババアどもが時代錯誤的に資本家が労働者から搾取して格差が広がるなんてスピーチをしているけど、この映画の時代設定ならあてはまるね。


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